※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

■蟹ちゃんとエルフ真実■


「ハァーッ! ハァーッ! ハァーッ! 私です。蟹ちゃんです。今、エルフ野郎のアジトの前に来ています」
月光に照らされながら、蟹ちゃんは吐く息も荒く独り言をぶつぶつ言っている。
桃色の瞳は重篤なボブしみに爛々と輝き、たいへん危険な状態であることが明らかだ。
「エルフはひかりますか。おかしいと思いませんか。歪められた伝承……指輪に連なる紛い物どもめ……」
ああっ! いけない! これはハイファンタジィすらも否定する、極度の民間伝承原理主義者だ!

「光る魔法ヒロインは私ひとりで十分だ……殺すッ! イヤーッ!」
赤熱して輝くサイバネ☆クローを振り上げ、森の奥に建てられた簡素な小屋を破壊しようとする!
「それはしません!」
ビスッ! サイバネ少女の脛を矢が貫いた! 小さな呻きを上げて片膝をつく。
背後の森の中に潜んでいた小屋の主、リウウェンが矢を放ったのだ。手にはロングボウ。【遠戦モード】だ!

「糞がッ! だがカビ臭い中世の骨董種族は最新鋭サイバネ艤装で輪切り重点よォーッ!」
火遁アシスト跳躍で距離を詰めてエルフに襲いかかるサイバネ少女!
リウウェンは得物をレイピアに持ち替え【白兵戦モード】! 最低限の動作でクローを回避してクロスカウンター刺突剣!
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
肩口を切り裂かれて下生えの中に倒れ込むサイバネ少女。

「あなたはエルフにくわしいですことはよいです。それは、よりなまなましいキャラクータアをうみだせるよさがあり、よい」
エルフのせんしは光った。
「しかしそのよさが、ひとをおとしめるなら、あくです。だれでもすきなエルフをつくっていいし、ゆみのもちかたがへんでもよい。たようせいはパワです」
リウウェンを包む光はますます強くなり、周囲はまるで昼のように明るくなった。
「○○○○○○!(好きな言葉をいれよう)」
聖なる言葉が唱えられる!【魔法戦モード】! 冷たい夜の空気が更に急激に温度を下げてゆく!
凍結した周囲の水分が円錐形に固形化し、無数のゼビウス・ソルめいて地面から突き上げサイバネ少女を貫く!
「グワーッ!」

それから、サイバネ少女はリウウェンの小屋で温かいハーブティを御馳走になり、穏やかなひとときを過ごしました。
もし今後、蟹ちゃんを見かけなくなっても、それはこの小屋が快適すぎて憩っているだけであることをごあんしんください。

■蟹ちゃんとエルフ真実■ おわり