ハルマゲドン当日、番長小屋に続々と今日の戦闘に参加する番長陣営のメンバーが集まっていた。
番長小屋の中心にはとても豪華な装飾の円卓があり、円卓の周り10個の椅子が配置されている。
番長グループの雄姿達がそれぞれの椅子に腰かけていく。

そして最後に紅髪の少年が番長グループ小屋へ入室した。
番長グループの一人、紅井黄泉路である。
周りには二(さんした)家の二人、二〇二八一と二 ○五十がついている。

紅井「お早う、番長グループ諸君」

開口一番、紅井は円卓に集った番長陣営を見渡し、こう宣言した。

紅井「今日はハルマゲドンだ、先ずは」

紅井「紅茶でも淹れようか」

二〇二八一が番長グループ一人一人の面前に立ち、紅茶を注ぐ。
その隣には美味しそうなケーキも置かれた。

紅井「全員に行き渡ったかな? ……さて、飲みながら聞いてくれ」
紅井「○五十、映像を」
○五十「はい」

円卓の中心に映像が浮かび上がり、敵生徒会メンバー達が次々と映し出されていく。

紅井「これが今回の生徒会の面々」

『 』「……こいつらが……、敵ナノ?」
アキカン「なんだメカ? どんな奴らかと思ったら2歳児(ガキ)までいるじゃあないメカ」
明和久「そそられないなあ~ぜんぜん」

紅井「侮りは禁物だよ。彼らの中には『ゴルゴ』と呼ばれ、危険な魔人の暗殺を専門とする抹殺者もいる」

斉藤「俺たちを殺しに来たってわけかよ。ま、良いんじゃねのォ。俺にかかりゃあ一コロにできそうだけどな」
一七「聞こえなかったの? 紅井様は侮るなと仰ったはずよ?」
斉藤「別にそういうイミでいったんじゃねえよ。カリカリすんなよ ビビってんのか?」
一七「……」

ガタッ……

突然、番長グループの中の一人、二六九が立ち上がった。
そのまま出口へと向かっていく。

○五十「どこへいく? 六九」
六九「殺しに行くんだよ 虫を叩くのは早いに越したことはねえだろう?」
○五十「紅井様のご命令がまだだ。戻れ」
六九「その紅井様の為にあいつらを潰しにいくんだろうがよ」

紅井「二(さんした)」
六九「……はい」
紅井「私の為に動いてくれるのは嬉しいが、話が途中だ。今は席に戻ってくれないか」
六九「……」
紅井「……どうした? 返事が聞こえないぞ? 二 六九(さんした むく)」
六九「!!」

突如、紅井から凄まじい殺気が放たれ、六九を襲う。
それによるものなのかどうか、六九は突如膝をついた。

紅井「――そうか。解ってくれたようだね」

紅井は満足そうに安堵の表情を浮かべる。
そして、再び番長グループの面々を向き直した。

紅井「さて、番長グループ諸君、生徒会の面々は見ての通りだ」
紅井「侮りは不要だが騒ぎだてる必要もない。各人まずは自分の初期配置でのんびりと行動してくれ」
紅井「驕らず、逸らず、ただ座して敵を待てばいい」
紅井「恐れるな」

紅井「たとえ何が起ころうとも、私と共に歩む限り、我らの前に敵はない」

そして、紅茶とケーキを食べ終わり、番長グループの面々はそれぞれの初期配置場所へと向かうのだった。


佐亜倉(番長は私なんだけど……あの子、なんであんなに偉そうだったんだろう)
佐亜倉(あと、六九(ろーぐ)ちゃんの名前の読み方また間違えてる……)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年04月20日 07:59