さゆみんのGスポット

 

「そういえばこの前、道重さんのお家に行った時、なんともいえない心地よい雰囲気だったよぉ~」
学校の休憩時間に聖がホワンとした芳情を浮かべながらつぶやく。
「ああ、あれは道重さんの魔法なんよ。ウチとえりぽんは道重さんスポットって呼んじょる」
「へえー。魔法使いってそんなことまでできるんだ。すごいねぇ」香音が驚嘆の声をあげる。
先日、道重は自分が魔法使いだと聖と香音に打ち明けた。
それで道重が変わるわけでもない。聖たちは、ますますその神秘的な雰囲気に憧れたのだった。
「道重さんスポット、って言い方だと、他にもあるの?」聖が聞く。
生田は二人が道重を褒めることが自分のことのように嬉しかったので、素直に答える。
「うん。他にも浜辺とか、はるなん御用達の魚屋とか・・・。
えりは便宜的に、AとかBとか付けよぉと。たとえば道重さんの家はAスポット、浜辺はBスポットって感じに」
ガッターーーーン!!!!
物凄い音をたてて椅子をふっ飛ばしながら聖が立ち上がった。
「なんですって?えりぽん」その気迫に生田も押されてしまう。
「い、いや、他にもたくさんあって・・・」
「Gはどこですの?」
「え?」
「道重さんのGスポットはどこだと聞いているんですの!!!」
「た、たぶん最近作った工藤たちが住んでる部屋・・・」
「フゥオーーウッ!」聖は大量に鼻血を出しながら卒倒した。興奮しすぎて気絶したらしく、ヤシがつついても反応しない。
鼻血で汚れた床を雑巾で拭きながら香音が「まあ気にすることはないんだろうね。
そのうち慣れるよ、里保ちゃん」と声をかけた。

 

(5スレ 836)

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最終更新:2014年02月10日 22:52