(33)174 タイトルなし(『第17次リゾナンダー改造計画』リレー1)



ダークネスの攻撃により瀕死の重傷を負う愛佳
さゆみの治癒能力をもってしても助けられない… 大切な仲間
「うちがもっと強かったら、みんなの悲しい顔 最後に見んくて済んだのに… ほんとごめんなさ・・い 」
「なんいいようと!生きよう思わんと、助けようにも助けられんち言いよろうが…」
泣きじゃくりながらもさゆみをフォローし続けるれいな
そんなとき思い出すあの計画 『第17次リゾナンダー改造計画』
もうこの方法しかない!
「もういいよ、さゆ」そういいながらさゆみの手を外し愛佳の身体を抱き抱えると
「ちょっとの間、みっつぃー預かっとくね。  ガキさん後よろしく。」
そう言うと 愛は7人の前から姿を消した。



リゾナン基地に向かおうとする愛ちゃんの前に立ちはだかる亀井

亀井「ダメだよ愛ちゃん。奴らの言いなりになっちゃダメ」
高橋「・・・」
亀井「あいつらは私たちの味方なんかじゃない。
   ダークネスを倒す為の改造計画とか言ってるけど本当は軍事技術の実験にしようとしてるだけ。
   あんな改造されたら身も精神もボロボロになっちゃう」
高橋「・・・」
亀井「お願いだから光井を降ろして!それでも連れていくなら私があなたを攻撃するわ」
高橋「・・このままだと光井が死ぬ。もう使うしかないのよ・・・」

亀井を押しのけて基地に向かう高橋
泣き崩れる亀井


ドガッ!!!


後頭部を殴られその場に倒れ意識を失っていく高橋・・・

亀井「ボスッ!」
ボス「早く光井と高橋をリゾナンカーに乗せろ!ここから逃げるぞ!」



亀井「ボス!でもリゾナンカーは二人乗りですよ?」

ボス「なん……だと……?」



亀井「もぉーしっかりしてくださいよボス~」
ボス「ええい、こうなったらワシの能力を使うしかない」
亀井「え、ボスも何か能力使えるんですか?」
ボス「☆△◎×÷▼#」
亀井「何それ呪文?ねえボスそれ呪文?」
ボス「静かにしろニャー集中できないニャ」
亀井「キャー!ボス~リゾナン軍が追ってきたよ!リゾナンバイクが3台、4台、5・・もうダメ~」
ボス「ペッパラキャッブラ!!キエエエエエ!」

ボワワワ~~~~ン

亀井「ん?どうなったの?何か変わった?」



「いや何も変わらん。ええい 早く、早く此処から…   チィ アイツに気づかれたか」
ボスはおもむろにリゾナンカーの動力スイッチを切るとドアを開けた
「久しぶりだな」

「えぇ、お久しぶりです。せっかくいらっしゃったのに、もうお帰りですか?
よかったらそのお荷物。私に預からせてもらえませんか!?」
逃げるリゾナンカーを遮るようにすっくと立つその少女はそう言うと
ゆっくり、二人を抱きかかえる亀井の方へ歩いていく

「誰なんですか?この電柱みたいな少女は」小声でボスに尋ねるえり

「コードネーム901      ガーディアンズだ!」



亀井「ガーディアンズ?」
901「とにかくこの場所は危険です。私達の乗ってきたリゾナンヘリで私達の館へ逃げましょう」
亀井「急がないと光井が!」
901「安心してください。ヘリに救急治療班が乗っています」

気絶した高橋と瀕死の光井を抱いてリゾナンヘリに乗り込むボスと亀井

バババババババ



すると突然、ヘリの中にいた901と同じ制服を着た少女二人が絵里とボスの前をさえぎり、
光井の身体を奪い取った。

「!…何をする!?」
「きゃあっ!!」

それと同時に、いきなり絵里とボスは既に上昇を始めているヘリコプターから突き落とされた。

「何のつもりだ!? 光井を返せ!!」
「ミッツィー!!」

地面に叩きつけられた二人が必死に叫ぶ。

「…光井さんを助けるだけですよ…。そのかわりに私たちの仲間になってもらいますけどね」
901がニヤリと笑いながら答える。

「ガーディアンズ!!反逆するつもりか!?」
「…反逆? ふふ…違いますよ。私たちが… 我々“KID’S”が本流となるのです」

「まて!どういうことだ!?」
「またすぐお会いすることになりますよ…。新たな… “ガーディアンズ4”のメンバーと一緒にね」

901は不敵な笑いを残し、暗雲の立ち込める空へと飛び去った。



最終更新:2014年01月18日 10:25