“未来”がよく“視”えない――
いや、“視”えているのかもしれない。
これが“未来”なのかもしれない。
視界がひどく霞んでいる。
何もかもが輪郭を失うくらいに。
これは私の目に滲む涙のせいだろうか。
それとも―――
雨――
まるで体を叩くその一粒一粒が私の生命を削っていくかのような、この雨のせいかもしれない。
――いや、この雨が削っているのは私の生命だけではない。
この星の生命そのものだ―――
ようやく分かった。
一体何が起きたのか。
何が起きようとしているのか―――
これが“未来”なのだとしたら。
訪れうる明日なのだとしたら。
私の選ぶべき道は―――
―interlogue for preservation―
最終更新:2014年01月18日 10:28