――――――「れいな……!」
愛ちゃんは、強い。
れなとは比べ物にならんような過酷な人生送ってきたと思うけど、絶対他人に弱み見せんかったよね。
少なくともれなには。
……だって愛ちゃんが泣いてるとこなんて、今初めて見たし。
年上やけんこれまで遠慮してたと?でも一緒に住んでるし、いつも愛ちゃんの一番近くに居ったんはれなやったよね。
今までどこで泣いてたと?
……れなね、あの時の愛ちゃんの温もり、忘れたことないっちゃん。いつかのれなの誕生日の日やったかな。
今みたいに何も言わんとただ抱きしめてくれたあの時の愛ちゃんはめちゃくちゃあったかくて、
なんていうかお母さんのお腹の中に居るみたいで、凄い安心できた…。
この人なら信頼できるって、その時に初めて心からそう思ったと。
一人で生きてきたれなに他人を信頼するってことを教えてくれたんは、紛れもなく、愛ちゃんやった。
他人に自分の弱いとこ見せてもいいんだって、その時初めて知ったんよ。
…だから愛ちゃん、もっとこうやってれなに頼ってきて?
ぐしゃぐしゃに泣いてもいいけん、もっとれなに愛ちゃんの弱いとこ見せて?
これからもすぐそばで、あなたをずっと支えていきたいから…。
――――――「…愛ちゃん。」
ねえ愛ちゃん。今れな、あったかい?
愛ちゃんにれなの温もり全部、伝わればいいな。
最終更新:2014年01月18日 13:20