(36)904 タイトルなし(m411)



m411は、れいなの渾身の攻撃を受けて崩れ落ちる。

「はは、ダークネスの最終兵器とやらも大したことなかったと」

誰がどう見てもボロボロな体で強がるれいな。
仲間たちはそんなれいなの姿を見て呆れ、同時に安堵の気持ちが湧いてくるのを感じた。

よかった、これで全部終わったんだ。
明日からはまた、みんなで笑って平和に過ごせる日々が帰ってくる。
もう戦わなくていい、誰も傷つかなくていいんだ。

そう思った、矢先。

「油断してはいけない、リゾナントブルー!」

闘いに敗れし科学者の悲痛な叫びが辺りを貫く。
気づいたときにはもう遅い。
細く小さなれいなの体は、すでに中空に舞っていた。

「フフフ、ならば教えてあげますよ!組織のすべてを背負った、この私の真の力をね!」


科学者の口から語られるm411の秘められた能力に、敵も味方も驚きを隠せない。

「そんなの反則だよ!勝てるわけないじゃん!」
「獣化能力の最強形態、だな」
「オイオイ、バカ言うなよ!そんな計画があったなんて聞いてねーぞ!」
「ふん、同じJP所属として目をかけてやったというのに。所詮私はあいつの実験体に過ぎなかったわけか・・・」

次号『恋するマノー貴帝』

「れいなにはできん!猫と闘うなんて!」



最終更新:2014年01月18日 13:21