なら、それならばいっそうの事、眠りの中で。
終わりの無い”今日”の中で、明日を待とう。
空虚と後悔と嫌悪と自虐と忘却に馳せながら――――
「亀井絵里」は『永遠』を求める気は無かった
死にたくも無い、だがそれ以上に、独りにもなりたくない。
「田中れいな」は『自分』の存在を否定したくなかった
あなたはいつもあたしを守ってくれていた。
あたしは、あなたを守ってあげられる?
「新垣里沙」は『仲間』を大事にしたかった
そこは、光と闇の出会う場所。
もっとも闇が深い時間、もっとも光が輝く時間。
それが逢魔ヶ時。
だから、混沌とし全てが輝く。
故に美しく、儚く、完全な。
「高橋愛」は『世界』を光と闇に分ける気は無かった
相克し相反する二つの真実。
『闇』と『光』の違い。
自身が『破壊』という闇を持っていたとしても、さゆみは必要としてくれた。
「道重さゆみ」は『破壊』を内に秘めても守りたかった
ただ、彼女たちは、やがて訪れる平和が存在する未来の為に闘っただけである。
傷付いても、つらいことがあっても、悲しみが心を覆っても。
闇雲に闘ったわけではない。その先にある希望の為に、彼女達は闘った。
それだけでいいじゃないか。
そして九人の戦士達は、心に宿る闇を排除すべく再度立ち上がった。
強くは無い。けれど、弱くも無い。
天才では無い。けれど、愚鈍でも無い。
彼女たちを動かすのは、希望のみ。
倒れそうになっても、なお見える瞳の奥の輝き。
両の手に握るは自分と仲間の命。
心に宿すのは、世界への希望と人々の希望。
込める魂が、己に叫ぶ。
闘いの果てに見える希望を信じて。
最終更新:2014年01月17日 17:44