部品構造
- 大部品: 蒼天・霞型 RD:45 評価値:9
- 部品: 蒼天・霞型の概要
- 部品: 実証機として開発
- 部品: 後の展望にかけた希望
- 大部品: かつての蒼天シリーズの特徴と問題点 RD:42 評価値:9
- 部品: 白河 輝の記憶を元に構成
- 部品: 快晴型開発主任時代のデータ
- 大部品: 95式極音速航宙戦闘機量産型 蒼天・快晴型について RD:40 評価値:9
- 大部品: 95式極音速航宙戦闘機量産型 蒼天・晴型について RD:26 評価値:8
- 大部品: 試作機 蒼天について RD:10 評価値:5
- 部品: 天領製試作機の一機
- 部品: ダブルデルタ翼
- 部品: 無茶苦茶なコンセプト
- 部品: 30mを超える巨体の活用と弊害
- 部品: 最新鋭コックピットの採用
- 部品: 多彩なエンジンとその欠点
- 部品: 種類の違う燃料対策
- 部品: 無駄に高い生存性と大気圏往復機構
- 部品: 蒼天に搭載されていた武装の概要
- 部品: 「我々はこの機体が皆を守る剣になる事を切に望む」
- 部品: 原型機を再現を目指す
- 部品: 本体改修内容
- 部品: 表面塗料の改良
- 部品: 生産方法の策定
- 部品: 蒼天の能力継承が実現
- 部品: 原型機の問題も継承
- 部品: 変わらない天領製構成部品
- 部品: 機体維持とパイロット
- 部品: 産業ノウハウの消失
- 大部品: 番外派生シリーズ RD:7 評価値:4
- 部品: 空の護り計画の遺産
- 大部品: 蒼天・風型について RD:3 評価値:2
- 部品: 蒼天・風型の概要
- 部品: 専用機として開発
- 部品: I=Dから航空機への可変アプローチを行った機体
- 大部品: 蒼天・雲型について RD:3 評価値:2
- 部品: 蒼天・雲型の概要
- 部品: 無人機として開発
- 部品: 航空機からI=Dへのアプローチを行った機体
- 部品: 蒼天・快晴型の概要
- 部品: 生産性、整備性の向上とコスト低減
- 部品: 稼働データからの省パーツ化
- 部品: 共和国共通規格部品の導入
- 部品: 列線交換ユニットによる整備性向上を図る
- 部品: 主翼をダブルデルタ翼から前進翼へ
- 部品: アビオニクスの改良
- 部品: ヘッドマウントディスプレイの改良
- 部品: 新規エンジンの搭載
- 部品: 燃料の統一と積載
- 部品: 脱着ブースターの追加
- 部品: 搭載武器
- 部品: 実質的、及び相対的なコスト低減の実現
- 部品: 活躍することの無かった傑作機
部品定義
部品: 蒼天・霞型の概要
蒼天・霞(かすみ)型はレンジャー連邦へ移った白河 輝が独自で再開発を進めている芥辺境藩国で運用されていた<<蒼天>>を関する航空機の試作機である。
霞(かすみ)の名前を関しているのは、朧気な蒼天の記憶を呼び起こしつつも制作しているためで「霞がかった記憶を元に航空機を作っている」という白河のつぶやきからこの名前が付けられた。
部品: 実証機として開発
かつて携わっていた開発データなどを元にしてつくるが、国も土壌も違うこともあり実質試験を繰り返す実証機からスタートされた。
元々共和国の航空機国家としての一角だったため、そのための設備やノウハウがあり、実証機実験自体は難なく行えるだろう。
部品: 後の展望にかけた希望
ある日、執政の城華一郎氏からこの言葉を頂いた
「蒼天系と合流した完全新型作れたらなあと名前やら妄想しているので、手ずから、次の航空兵器開発をお願いできれば幸いです」
この言葉に救われた。
夢であり半ばワガママもあったこの開発に一つの希望が見えた瞬間だった。
部品: 白河 輝の記憶を元に構成
これらのデータ群は今では準藩国化及びB世界では存在しない国となった芥辺境藩国に存在するものであり、開発に携わった白河の記憶を元に構成されているため他に出回る事はない。
部品: 快晴型開発主任時代のデータ
快晴型の開発指揮を取っていた白河 輝が持っていた蒼天シリーズの関連データ。
蒼天・快晴型を開発する為に精査用に各蒼天シリーズのデータを把握していたこともあり、再現をするためのデータは揃っていた。
部品: 天領製試作機の一機
かつて天領で開発された試作機の一機。その一機を公共事業として公布し、完成された機体は芥辺境藩国へと配備された。
部品: ダブルデルタ翼
主翼の内側の前縁後退角度と、外側の前縁後退角度に差異があり、内側の前縁後退角を大きく、外側を小さくしたデルタ翼をダブルデルタ翼と呼ぶ。
部品: 無茶苦茶なコンセプト
性能要求を満たすために開発コンセプトの決定を行った結果、以下のような事になった。
要求仕様
一般性能要求(要点)
1・航空、低軌道宇宙での戦闘を考慮した試作戦闘機である。
2・大型のスクラムジェットエンジンを一発装備する。
3・着脱不能の大型増加燃料タンクを本体に滑らかに接続する。
4・武装はレーザーと、ガンポッドである。大気圏内限定でミサイルも装備が必要。
5・大きさは30mを越える。
要求仕様を完全に満たす機体を作る為にコンセプトに以下ように決定された
1・高高度迎撃の為のスクラムジェットエンジン
2・高い機動性能
3・搭乗員の生還率を高める為機体強度の向上
4・大気圏突破の為の速度の確保
5・空間戦闘機動用にロケットエンジンの追加搭載
6・空間戦闘の為に全方位用センサー類の充実、高性能化と大気圏突入と高速飛行時の大気摩擦による熱対策として電装品の耐久性向上
7・航続距離延長の為の機体一体型増槽の搭載
8・レーザー兵器の搭載
9・空中戦闘での圧倒的優位を手に入れるためガトリング内臓可動式ガンポッドの搭載
10・大気圏内用ミサイルの搭載
結果として、このコンセプトにより制作陣は苦しめられる結果となる。
部品: 30mを超える巨体の活用と弊害
初期段階ではただの30メートル超ではなく、後に要求仕様を勝手に解釈した設計員が30メートル前半のサイズとして設計した。
その為、追加コンセプトを無理矢理そのサイズで設計に盛り込もうとするとどうしても駄作機となってしまい行き詰っていたのである。
しかし、当時の開発者は逆転の発想で要求仕様を逆手にとってドラスティックな大型化を行ったのである。
これにより、大気圏内用エンジン全てへのオーグメンターの装備や、機体容量の増加に伴う大量の電子装備を搭載して機体性能の大幅な向上が出来た。
巨体の活用で機体コンセプトをクリアしたが、それにより大型化に伴う一機あたりの生産用燃料資源が加速度的に増加。
この問題は長く残り、自らを苦しめる結果になってしまった。
部品: 最新鋭コックピットの採用
コクピットを完全密閉式にしたため外部確認を直接目視で行うことが不可能になった。
その対策として、全周囲モニターと、その専用ヘルメットを採用。
機体の各所に取り付けられたカメラを通し、映像を映し出すことでそれを可能とした。
副次的に目視による索敵なども可能となった。
コックピット形式はタンデム式を採用し、これによりメインパイロットと兵装士官による武装制御の分業制になった。
肥大した機体に搭載した電子制御システムをつかった武装制御も搭載しており、有事の際は一人でも操縦、制御も行えるようになっている。
部品: 多彩なエンジンとその欠点
高高度、宇宙と空中に関する様々なフィールドに対応できるよう多彩なエンジンを搭載することになった。
機体を離陸、加速させるための低バイパス比、高出力ターボファンエンジンを2基搭載。
高速で飛行させて一撃離脱と大気圏離脱を行うだけの速度を稼ぐ為に、水素を燃料とするスクラムジェットエンジンを1基搭載。
さらには宇宙空間での機動ができないため、追加搭載された酸素と水素を燃料とする再点火可能の液体燃料ロケットを2基搭載。
これにより、地上を除いた多彩な戦場を飛べるマルチロール機となれた。
だが、ジェットエンジン2基と1基、更にロケットエンジン2基という種類の違うエンジンを採用したため、後にこれが燃料問題に直結することとなった。
部品: 種類の違う燃料対策
エンジンの違いによる燃料の多彩化により、総量からその種類分燃料タンクを割かなければいけないため、一種類での燃料は少なくなる。
その為、結果として戦闘中に燃料不足になるという致命的な欠点が発生した。
その解決策として機体大型化により機体外部に出来たスペースに取り外し不能のコンフォーマルタンクを使用することにより解決された。
コンフォーマルタンクとはただの増槽ではなく機体と完全に密着させて空気抵抗を限界まで低下させたものである。
更に3系統の推進機構の燃料タンクと供給パイプ各所全てに仕切りと電磁式の閉鎖弁それに燃料投棄口を搭載しており、被弾時に燃料供給や搭載燃料への損害を最小に抑える機構も取り入れた。
部品: 無駄に高い生存性と大気圏往復機構
機体表面は耐熱加工と蒸発型のジェル状薬液湧出機構が装備された圧縮強化セラミックで構成。
これにより高速飛行や大気圏での摩擦熱によるダメージをカットできるため何回も連続しての大気圏突入が可能となった。
それだけでなく、可及的速やかな開発を求められた開発陣は想定した搭乗者の生存性を高く設定していた。
その結果、コックピットの構造が機体構造材と同じく炭素ベースの素材でできた骨格に機体外装と同じ加工を施された圧縮強化セラミックを4層にして配置。
さらに大気圏突入時に表面に染み出して蒸発することにより外装にかかる負担を減らす蒸発式耐熱ジェル型薬液が各セラミックの間に充填された。
完成した試験機に対し、パイロットと設計員とでこのような会話が記録されている。
「これで死んだら怨んでもいいですよ?」
「というかこれで死ねってのはムリだろう」
これ以外にも「きっと、これで壊れるならすべての世界で最も運の悪い奴」とも、非公式ながら残っている。
部品: 蒼天に搭載されていた武装の概要
主兵装
- ターレット搭載型レーザー砲
- 30ミリガトリング内蔵ガンポッドアーム
- 大気圏内専用ミサイル
防御兵装
部品: 「我々はこの機体が皆を守る剣になる事を切に望む」
試作機、蒼天を開発する際に書かれた設計図面の隅に書かれていた一文。今では誰が書いたのかはわからない。
だが、今も昔も蒼天に託される願いは同じなのだ。ならば、叶えずして何が願いか。
部品: 原型機を再現を目指す
ダウングレートによるコストダウンが開発仕様に出ていたが、当時の開発メンバーにはコレ良しとせず、コストダウンせずに原型機の性能を維持したままの運用が考案された。
部品: 本体改修内容
蒼天・晴型は外見的な変更は無く、主に内面的な変更が主に施されている。
その為、30mを超える大型化された機体はそのままだったため、環境適応の向上と、生産整備性の向上を目指し行われた。
部品: 表面塗料の改良
蒼天・晴型は、原型機である蒼天よりも青が深く黒く見える青に変更されている。
これは機動性を向上させるために、特殊塗料をつかった空気抵抗の低減を狙ったもので、結果として燃費自体の向上に寄与した。
部品: 生産方法の策定
生産性の確認と向上の為に、芥辺境に設置されていたI=D向上ではそれに合わせた生産方法の確立を行っていた。
各部位を複数の向上で生産し、組み上げる方法が採用された。
部品: 蒼天の能力継承が実現
開発陣の目論見通り、蒼天・晴型は原型機であるその能力を見事継承、対空戦闘に関しては上回る性能を得ることができた。これにより、当時芥辺境藩国の開発メンバーは大いに喜び湧いた。
部品: 原型機の問題も継承
原型並みの性能を維持する為、それに応じたコストの肥大化が起こった。燃料に関しては後の増産計画により賄えることが出来たが、資源消費に関しては対策を講じれなかった。
部品: 変わらない天領製構成部品
原型機の影響を大きく受けたのは燃料資源の問題だけではなかった。
元々の原型機は天領において作られた為、その構成部品の大半は帝国製だったのである。
これは生産だけではなく、整備性にも大きく響いており、共和国内での帝国製部品を賄うことの難しさと構造の違いが、根本的な整備の難しさを際立たせた。
部品: 機体維持とパイロット
資源による再生産が行われない事が痛手となった。
抜本的な対策目処が立たないままになってしまった為、再生産を行わずに初期ロットの維持をすることで戦力低下を防ぐ方針を取ることになった。
だが、これにも限界はあった。
戦況が拡大の一途を辿る中、確かに高性能だった蒼天は過去のものとなり、力不足が目立ってきたのである。
移りゆく戦況の変化はまた別の問題も孕んでいた。
まともな航空隊を指揮出来る人が居ないため、戦況に適した戦略転換ができなかったのである。
量産型特有の数を揃えての戦略も展開できない蒼天は生産目処も立たない為、芥辺境藩国ではパイロットの質を上げることでこれを対応していくしか無かったのである。
部品: 産業ノウハウの消失
パイロット対応等の対策を講じるも今度は別視点の問題が発生し始めた。
ノウハウ消失による産業壊滅であった。
主要産業の調査が行われた時、農業という結果が帰ってきたのだ。
新規生産を行わなかった為に航空機の生産能力が消失し、産業自体が成り立っていなかったのだ。
早急な生産命令を行うが、根本的な問題点の改善が行われていなかったために、それほどの効果は得られなかったのである。
部品: 空の護り計画の遺産
ヴィクトリー登場から派生したイベントアイドレス「芥辺境藩国の守り」を習得の際に計画され、設計された。
このイベントアイドレスによって、ヴィクトリータキガワ専用機体、及びその僚機の無人機が開発されることとなった。
今でもヴィクトリータキガワが居なくなった後も彼らはそこにあり続けた。
護るものために飛び立つことも無くなってもなお・・・。
部品: 蒼天・風型の概要
≪空の護り計画≫で開発された機体。
ネーミングの由来は芥辺境藩国の保有する試作航空機≪蒼天≫に、寮機たる≪雲≫の動きを助ける役割から≪風≫の名を冠し、≪蒼天・風型≫となった。
部品: 専用機として開発
にゃんにゃん共和国のI=Dを元に、芥辺境藩国の保有する≪蒼天・晴型≫の航空技術を用いたフライトユニットプランのテストケースとなる予定であった。
その機体は、芥辺境に居たヴィクトリータキガワの専用機として作られ、≪蒼天・雲型≫への指揮、統制する指揮官機として機能していた。
部品: I=Dから航空機への可変アプローチを行った機体
可変機としてのノウハウが無かったため、蒼天・風型ではI=D側からの可変機アプローチを行った機体となった。
その為、形状の基本はI=Dでありどのようにして航空機へと可変させるかを思案模索することとなった。
部品: 蒼天・雲型の概要
≪空の護り計画≫で開発された機体の一つ。
≪蒼天≫に、指揮機たる≪風≫の助けを受け、空を覆う守りの壁の役割から≪雲≫の名を冠し、≪蒼天・雲型≫となった。
風型同様、可変機のノウハウをどのように確立するかを行う中で、雲型は航空機側からのアプローチとして、ベースとなる航空機を人型として可変させるかを思案模索させていった。
部品: 無人機として開発
無人機としてAIが組み込まれた機体として開発され、芥辺境藩国の保有する≪蒼天・晴型≫にI=D形体への可変機構を組み込んだテストケースとなった。
部品: 航空機からI=Dへのアプローチを行った機体
風型同様、可変機のノウハウをどのように確立するかを行う中で、雲型は航空機側からのアプローチとして、ベースとなる航空機を人型として可変させるかを思案模索させていった。
部品: 蒼天・快晴型の概要
蒼天・晴型、その後期量産型を開発計画「プロジェクト:サニーライト」によって開発された機体。
試作機から連なる蒼天系列のデータを洗い出し、その問題点を解決、発展につなげる為に実施された。
部品: 生産性、整備性の向上とコスト低減
これらが蒼天快晴型に掲げられた指標となっていた。
当時は先送りとなっていた生産性、整備性、運用コストを見直す事で、後の芥辺境の航空産業業界を救う足がかりとしての希望もその機体には込めていたのである。
部品: 稼働データからの省パーツ化
整備性、生産性、コスト低減の為に、過去の稼働データから省けるパーツを省き、一体化して作れるパーツを一体化する事でパーツ数の削減を図り、生産と整備に必要な工数が減ることが出来た。
この結果、構成パーツは1/5まで低減することが出来た。
部品: 共和国共通規格部品の導入
MANTIS規格という資源利用の合理化を理念とした共通規格を採用した。
規格における理念『資源利用の合理化』は蒼天のコスト低減を、『技術力の復興』は衰退した航空機産業の再興に当てはまるとし、大いに賛同。
さらに整備士2の登場による整備技術の向上により、快晴型の整備性向上の期待が高まる結果となった。
部品: 列線交換ユニットによる整備性向上を図る
共通部品による整備性の向上だけでなく、列線交換ユニットと呼ばれる「パーツ統合」によるモジュール式整備方法を導入した。
自己診断装置(BIT)などで異常が見られた場合、そのエラーが起こっている部分のユニットを交換、軽度の損傷であれば工場まで運ばずに修理出来るため、稼働率が上がると同時に、廃棄が減り、貴重な資源を有効に使えた。
部品: 主翼をダブルデルタ翼から前進翼へ
後期量産型はダブルデルタ翼から前進翼の構造にシフトした。
新しい翼形状の研究過程で偶然見つけたようなものだが、風洞、可動実験を通してその特徴が見えてきた。
その前進翼の特徴としては次の二つが挙げられる
まず最初に、失速限界が高いこと。これにより、低速飛行に移行しても失速せずに飛行していられる。
次に、この翼形状ではダブルデルタ翼よりも、非常にロール方向に対して不安定な部分がある。
この二つは非常に空戦としてはメリットとなる効果である。
前者の失速限界が高いのは、簡単に言えば失速しにくい訳である。従来よりも低速飛行が可能となるため、小回りの効くマニューバが可能になる。
後者の特徴は、一見マイナスになる特徴ではあるが、こと逆に取るとこれほど空戦に適した特徴は無い。
ロール方向への安定性が高いと、旋回や複雑な軌道でその安定性が仇となり、思ったようなマニューバが取りづらくなる。
よって、ロール方向への不安定さは旋回、複雑な動きをするときの反応が上がるため、非常に空戦に適しているといえる。
だが、不安定なままでは通常飛行に支障が出てしまうのもあり、急速にアビオニクスの改良高性能化の実験研究が開始される事になった。
部品: アビオニクスの改良
従来のアビオニクスでは前翼機での空中姿勢に問題が生じるようになったため、新たなアビオニクス、又は高性能化の必要性が高まってきた。
初期型達が残していった飛行データを使い、必要な変更点を導き出した。
さらにアビオニクスの統合が行われた。
結果としてモニター4枚で必要な情報を得られるよう改良がなされ、必要情報を得るために対空戦闘中に集中力が途切れることが少なくなったのである。
部品: ヘッドマウントディスプレイの改良
通称HMD、有視界戦闘、及び夜間戦闘に欠かせない装備として開発されたシステム。
元々、蒼天に使われたコックピット内で使われいたもので、改良されたアビオニクスやレーダー、標準機能ともリンクしている。
部品: 新規エンジンの搭載
試作機から晴型まで、ジェットエンジンが二種三基、ロケットエンジン二基を搭載していた。
それにより多種大量燃料消費を招いていたのだが、このエンジン類を刷新し、新規のジェットエンジンを用いることでこの問題を解決した。
部品: 燃料の統一と積載
エンジンを刷新しジェットエンジンを一種二基にすることで、多種多量に積むことになっていた燃料を統一することができた。
後継の燃料としてLNG推進系による液体燃料を統一。
かつては全部で5基のエンジンを詰んでいたスペースに燃料タンクを追加することで稼働時間の延長に繋げた。
部品: 脱着ブースターの追加
後期量産型は初期型の流れを組む機体のため,それ自体に大気圏外活動能力を備え付けている。
だが、自力での大気圏離脱能力を持つことができず、運用上「運搬を他所に依存する」事が前提であった。
後期量産型開発時期、そもそも運搬するためのモノ自体が存在していなかった事もあり、その為の体験離脱用ブースター開発が必須となった。
最終的にはフェイク3のブースターを真似る事で、単体の大気圏外飛行を可能とする大型ロケットブースターの開発を行った。
部品: 搭載武器
■固定武装
■オプション装備
- 対要塞ミサイル【フォートレスバスター】
- 超長距離対空対ミサイル【シューティングスター】
- 対地/対レーダーミサイル【マッドブル】
- 短距離対空ミサイル【バイパー】
- 対地ミサイル【ストームブル】
- オプション用ウエポンコンテナ
部品: 実質的、及び相対的なコスト低減の実現
快晴型のコスト低減は実現し、その実質低減は晴型と比べ燃料は80%に。資源に関してはなんと40%の低減を実現した。
生産性、及び整備性は、期待の大きさから変わらずの結果にはなったのだが、最終的な総合性能は晴型を大きく上回る事で、能力に対する整備性と生産性で考えれば見事な低減を実現することが出来た。
部品: 活躍することの無かった傑作機
過去の問題点をクリアし「原型並みの性能を備えた芥の意地」とまで称された機体であった快晴型ではあった。
だが、開発が遅かったこと、また国の運営状況の悪化も拍車をかけ準藩国化がおこなわれてしまい活躍の場を失ってしまった。
快晴型の開発主任だった白河は生涯この事実を後悔することとなった。
提出書式
大部品: 蒼天・霞型 RD:45 評価値:9
-部品: 蒼天・霞型の概要
-部品: 実証機として開発
-部品: 後の展望にかけた希望
-大部品: かつての蒼天シリーズの特徴と問題点 RD:42 評価値:9
--部品: 白河 輝の記憶を元に構成
--部品: 快晴型開発主任時代のデータ
--大部品: 95式極音速航宙戦闘機量産型 蒼天・快晴型について RD:40 評価値:9
---大部品: 95式極音速航宙戦闘機量産型 蒼天・晴型について RD:26 評価値:8
----大部品: 試作機 蒼天について RD:10 評価値:5
-----部品: 天領製試作機の一機
-----部品: ダブルデルタ翼
-----部品: 無茶苦茶なコンセプト
-----部品: 30mを超える巨体の活用と弊害
-----部品: 最新鋭コックピットの採用
-----部品: 多彩なエンジンとその欠点
-----部品: 種類の違う燃料対策
-----部品: 無駄に高い生存性と大気圏往復機構
-----部品: 蒼天に搭載されていた武装の概要
-----部品: 「我々はこの機体が皆を守る剣になる事を切に望む」
----部品: 原型機を再現を目指す
----部品: 本体改修内容
----部品: 表面塗料の改良
----部品: 生産方法の策定
----部品: 蒼天の能力継承が実現
----部品: 原型機の問題も継承
----部品: 変わらない天領製構成部品
----部品: 機体維持とパイロット
----部品: 産業ノウハウの消失
----大部品: 番外派生シリーズ RD:7 評価値:4
-----部品: 空の護り計画の遺産
-----大部品: 蒼天・風型について RD:3 評価値:2
------部品: 蒼天・風型の概要
------部品: 専用機として開発
------部品: I=Dから航空機への可変アプローチを行った機体
-----大部品: 蒼天・雲型について RD:3 評価値:2
------部品: 蒼天・雲型の概要
------部品: 無人機として開発
------部品: 航空機からI=Dへのアプローチを行った機体
---部品: 蒼天・快晴型の概要
---部品: 生産性、整備性の向上とコスト低減
---部品: 稼働データからの省パーツ化
---部品: 共和国共通規格部品の導入
---部品: 列線交換ユニットによる整備性向上を図る
---部品: 主翼をダブルデルタ翼から前進翼へ
---部品: アビオニクスの改良
---部品: ヘッドマウントディスプレイの改良
---部品: 新規エンジンの搭載
---部品: 燃料の統一と積載
---部品: 脱着ブースターの追加
---部品: 搭載武器
---部品: 実質的、及び相対的なコスト低減の実現
---部品: 活躍することの無かった傑作機
部品: 蒼天・霞型の概要
蒼天・霞(かすみ)型はレンジャー連邦へ移った白河 輝が独自で再開発を進めている芥辺境藩国で運用されていた<<蒼天>>を関する航空機の試作機である。
霞(かすみ)の名前を関しているのは、朧気な蒼天の記憶を呼び起こしつつも制作しているためで「霞がかった記憶を元に航空機を作っている」という白河のつぶやきからこの名前が付けられた。
部品: 実証機として開発
かつて携わっていた開発データなどを元にしてつくるが、国も土壌も違うこともあり実質試験を繰り返す実証機からスタートされた。
元々共和国の航空機国家としての一角だったため、そのための設備やノウハウがあり、実証機実験自体は難なく行えるだろう。
部品: 後の展望にかけた希望
ある日、執政の城華一郎氏からこの言葉を頂いた
「蒼天系と合流した完全新型作れたらなあと名前やら妄想しているので、手ずから、次の航空兵器開発をお願いできれば幸いです」
この言葉に救われた。
夢であり半ばワガママもあったこの開発に一つの希望が見えた瞬間だった。
部品: 白河 輝の記憶を元に構成
これらのデータ群は今では準藩国化及びB世界では存在しない国となった芥辺境藩国に存在するものであり、開発に携わった白河の記憶を元に構成されているため他に出回る事はない。
部品: 快晴型開発主任時代のデータ
快晴型の開発指揮を取っていた白河 輝が持っていた蒼天シリーズの関連データ。
蒼天・快晴型を開発する為に精査用に各蒼天シリーズのデータを把握していたこともあり、再現をするためのデータは揃っていた。
部品: 天領製試作機の一機
かつて天領で開発された試作機の一機。その一機を公共事業として公布し、完成された機体は芥辺境藩国へと配備された。
部品: ダブルデルタ翼
主翼の内側の前縁後退角度と、外側の前縁後退角度に差異があり、内側の前縁後退角を大きく、外側を小さくしたデルタ翼をダブルデルタ翼と呼ぶ。
部品: 無茶苦茶なコンセプト
性能要求を満たすために開発コンセプトの決定を行った結果、以下のような事になった。
要求仕様
一般性能要求(要点)
1・航空、低軌道宇宙での戦闘を考慮した試作戦闘機である。
2・大型のスクラムジェットエンジンを一発装備する。
3・着脱不能の大型増加燃料タンクを本体に滑らかに接続する。
4・武装はレーザーと、ガンポッドである。大気圏内限定でミサイルも装備が必要。
5・大きさは30mを越える。
要求仕様を完全に満たす機体を作る為にコンセプトに以下ように決定された
1・高高度迎撃の為のスクラムジェットエンジン
2・高い機動性能
3・搭乗員の生還率を高める為機体強度の向上
4・大気圏突破の為の速度の確保
5・空間戦闘機動用にロケットエンジンの追加搭載
6・空間戦闘の為に全方位用センサー類の充実、高性能化と大気圏突入と高速飛行時の大気摩擦による熱対策として電装品の耐久性向上
7・航続距離延長の為の機体一体型増槽の搭載
8・レーザー兵器の搭載
9・空中戦闘での圧倒的優位を手に入れるためガトリング内臓可動式ガンポッドの搭載
10・大気圏内用ミサイルの搭載
結果として、このコンセプトにより制作陣は苦しめられる結果となる。
部品: 30mを超える巨体の活用と弊害
初期段階ではただの30メートル超ではなく、後に要求仕様を勝手に解釈した設計員が30メートル前半のサイズとして設計した。
その為、追加コンセプトを無理矢理そのサイズで設計に盛り込もうとするとどうしても駄作機となってしまい行き詰っていたのである。
しかし、当時の開発者は逆転の発想で要求仕様を逆手にとってドラスティックな大型化を行ったのである。
これにより、大気圏内用エンジン全てへのオーグメンターの装備や、機体容量の増加に伴う大量の電子装備を搭載して機体性能の大幅な向上が出来た。
巨体の活用で機体コンセプトをクリアしたが、それにより大型化に伴う一機あたりの生産用燃料資源が加速度的に増加。
この問題は長く残り、自らを苦しめる結果になってしまった。
部品: 最新鋭コックピットの採用
コクピットを完全密閉式にしたため外部確認を直接目視で行うことが不可能になった。
その対策として、全周囲モニターと、その専用ヘルメットを採用。
機体の各所に取り付けられたカメラを通し、映像を映し出すことでそれを可能とした。
副次的に目視による索敵なども可能となった。
コックピット形式はタンデム式を採用し、これによりメインパイロットと兵装士官による武装制御の分業制になった。
肥大した機体に搭載した電子制御システムをつかった武装制御も搭載しており、有事の際は一人でも操縦、制御も行えるようになっている。
部品: 多彩なエンジンとその欠点
高高度、宇宙と空中に関する様々なフィールドに対応できるよう多彩なエンジンを搭載することになった。
機体を離陸、加速させるための低バイパス比、高出力ターボファンエンジンを2基搭載。
高速で飛行させて一撃離脱と大気圏離脱を行うだけの速度を稼ぐ為に、水素を燃料とするスクラムジェットエンジンを1基搭載。
さらには宇宙空間での機動ができないため、追加搭載された酸素と水素を燃料とする再点火可能の液体燃料ロケットを2基搭載。
これにより、地上を除いた多彩な戦場を飛べるマルチロール機となれた。
だが、ジェットエンジン2基と1基、更にロケットエンジン2基という種類の違うエンジンを採用したため、後にこれが燃料問題に直結することとなった。
部品: 種類の違う燃料対策
エンジンの違いによる燃料の多彩化により、総量からその種類分燃料タンクを割かなければいけないため、一種類での燃料は少なくなる。
その為、結果として戦闘中に燃料不足になるという致命的な欠点が発生した。
その解決策として機体大型化により機体外部に出来たスペースに取り外し不能のコンフォーマルタンクを使用することにより解決された。
コンフォーマルタンクとはただの増槽ではなく機体と完全に密着させて空気抵抗を限界まで低下させたものである。
更に3系統の推進機構の燃料タンクと供給パイプ各所全てに仕切りと電磁式の閉鎖弁それに燃料投棄口を搭載しており、被弾時に燃料供給や搭載燃料への損害を最小に抑える機構も取り入れた。
部品: 無駄に高い生存性と大気圏往復機構
機体表面は耐熱加工と蒸発型のジェル状薬液湧出機構が装備された圧縮強化セラミックで構成。
これにより高速飛行や大気圏での摩擦熱によるダメージをカットできるため何回も連続しての大気圏突入が可能となった。
それだけでなく、可及的速やかな開発を求められた開発陣は想定した搭乗者の生存性を高く設定していた。
その結果、コックピットの構造が機体構造材と同じく炭素ベースの素材でできた骨格に機体外装と同じ加工を施された圧縮強化セラミックを4層にして配置。
さらに大気圏突入時に表面に染み出して蒸発することにより外装にかかる負担を減らす蒸発式耐熱ジェル型薬液が各セラミックの間に充填された。
完成した試験機に対し、パイロットと設計員とでこのような会話が記録されている。
「これで死んだら怨んでもいいですよ?」
「というかこれで死ねってのはムリだろう」
これ以外にも「きっと、これで壊れるならすべての世界で最も運の悪い奴」とも、非公式ながら残っている。
部品: 蒼天に搭載されていた武装の概要
主兵装
・ターレット搭載型レーザー砲
・30ミリガトリング内蔵ガンポッドアーム
・大気圏内専用ミサイル
防御兵装
・チャフフレアディスペンサー
部品: 「我々はこの機体が皆を守る剣になる事を切に望む」
試作機、蒼天を開発する際に書かれた設計図面の隅に書かれていた一文。今では誰が書いたのかはわからない。
だが、今も昔も蒼天に託される願いは同じなのだ。ならば、叶えずして何が願いか。
部品: 原型機を再現を目指す
ダウングレートによるコストダウンが開発仕様に出ていたが、当時の開発メンバーにはコレ良しとせず、コストダウンせずに原型機の性能を維持したままの運用が考案された。
部品: 本体改修内容
蒼天・晴型は外見的な変更は無く、主に内面的な変更が主に施されている。
その為、30mを超える大型化された機体はそのままだったため、環境適応の向上と、生産整備性の向上を目指し行われた。
部品: 表面塗料の改良
蒼天・晴型は、原型機である蒼天よりも青が深く黒く見える青に変更されている。
これは機動性を向上させるために、特殊塗料をつかった空気抵抗の低減を狙ったもので、結果として燃費自体の向上に寄与した。
部品: 生産方法の策定
生産性の確認と向上の為に、芥辺境に設置されていたI=D向上ではそれに合わせた生産方法の確立を行っていた。
各部位を複数の向上で生産し、組み上げる方法が採用された。
部品: 蒼天の能力継承が実現
開発陣の目論見通り、蒼天・晴型は原型機であるその能力を見事継承、対空戦闘に関しては上回る性能を得ることができた。これにより、当時芥辺境藩国の開発メンバーは大いに喜び湧いた。
部品: 原型機の問題も継承
原型並みの性能を維持する為、それに応じたコストの肥大化が起こった。燃料に関しては後の増産計画により賄えることが出来たが、資源消費に関しては対策を講じれなかった。
部品: 変わらない天領製構成部品
原型機の影響を大きく受けたのは燃料資源の問題だけではなかった。
元々の原型機は天領において作られた為、その構成部品の大半は帝国製だったのである。
これは生産だけではなく、整備性にも大きく響いており、共和国内での帝国製部品を賄うことの難しさと構造の違いが、根本的な整備の難しさを際立たせた。
部品: 機体維持とパイロット
資源による再生産が行われない事が痛手となった。
抜本的な対策目処が立たないままになってしまった為、再生産を行わずに初期ロットの維持をすることで戦力低下を防ぐ方針を取ることになった。
だが、これにも限界はあった。
戦況が拡大の一途を辿る中、確かに高性能だった蒼天は過去のものとなり、力不足が目立ってきたのである。
移りゆく戦況の変化はまた別の問題も孕んでいた。
まともな航空隊を指揮出来る人が居ないため、戦況に適した戦略転換ができなかったのである。
量産型特有の数を揃えての戦略も展開できない蒼天は生産目処も立たない為、芥辺境藩国ではパイロットの質を上げることでこれを対応していくしか無かったのである。
部品: 産業ノウハウの消失
パイロット対応等の対策を講じるも今度は別視点の問題が発生し始めた。
ノウハウ消失による産業壊滅であった。
主要産業の調査が行われた時、農業という結果が帰ってきたのだ。
新規生産を行わなかった為に航空機の生産能力が消失し、産業自体が成り立っていなかったのだ。
早急な生産命令を行うが、根本的な問題点の改善が行われていなかったために、それほどの効果は得られなかったのである。
部品: 空の護り計画の遺産
ヴィクトリー登場から派生したイベントアイドレス「芥辺境藩国の守り」を習得の際に計画され、設計された。
このイベントアイドレスによって、ヴィクトリータキガワ専用機体、及びその僚機の無人機が開発されることとなった。
今でもヴィクトリータキガワが居なくなった後も彼らはそこにあり続けた。
護るものために飛び立つことも無くなってもなお・・・。
部品: 蒼天・風型の概要
≪空の護り計画≫で開発された機体。
ネーミングの由来は芥辺境藩国の保有する試作航空機≪蒼天≫に、寮機たる≪雲≫の動きを助ける役割から≪風≫の名を冠し、≪蒼天・風型≫となった。
部品: 専用機として開発
にゃんにゃん共和国のI=Dを元に、芥辺境藩国の保有する≪蒼天・晴型≫の航空技術を用いたフライトユニットプランのテストケースとなる予定であった。
その機体は、芥辺境に居たヴィクトリータキガワの専用機として作られ、≪蒼天・雲型≫への指揮、統制する指揮官機として機能していた。
部品: I=Dから航空機への可変アプローチを行った機体
可変機としてのノウハウが無かったため、蒼天・風型ではI=D側からの可変機アプローチを行った機体となった。
その為、形状の基本はI=Dでありどのようにして航空機へと可変させるかを思案模索することとなった。
部品: 蒼天・雲型の概要
≪空の護り計画≫で開発された機体の一つ。
≪蒼天≫に、指揮機たる≪風≫の助けを受け、空を覆う守りの壁の役割から≪雲≫の名を冠し、≪蒼天・雲型≫となった。
風型同様、可変機のノウハウをどのように確立するかを行う中で、雲型は航空機側からのアプローチとして、ベースとなる航空機を人型として可変させるかを思案模索させていった。
部品: 無人機として開発
無人機としてAIが組み込まれた機体として開発され、芥辺境藩国の保有する≪蒼天・晴型≫にI=D形体への可変機構を組み込んだテストケースとなった。
部品: 航空機からI=Dへのアプローチを行った機体
風型同様、可変機のノウハウをどのように確立するかを行う中で、雲型は航空機側からのアプローチとして、ベースとなる航空機を人型として可変させるかを思案模索させていった。
部品: 蒼天・快晴型の概要
蒼天・晴型、その後期量産型を開発計画「プロジェクト:サニーライト」によって開発された機体。
試作機から連なる蒼天系列のデータを洗い出し、その問題点を解決、発展につなげる為に実施された。
部品: 生産性、整備性の向上とコスト低減
これらが蒼天快晴型に掲げられた指標となっていた。
当時は先送りとなっていた生産性、整備性、運用コストを見直す事で、後の芥辺境の航空産業業界を救う足がかりとしての希望もその機体には込めていたのである。
部品: 稼働データからの省パーツ化
整備性、生産性、コスト低減の為に、過去の稼働データから省けるパーツを省き、一体化して作れるパーツを一体化する事でパーツ数の削減を図り、生産と整備に必要な工数が減ることが出来た。
この結果、構成パーツは1/5まで低減することが出来た。
部品: 共和国共通規格部品の導入
MANTIS規格という資源利用の合理化を理念とした共通規格を採用した。
規格における理念『資源利用の合理化』は蒼天のコスト低減を、『技術力の復興』は衰退した航空機産業の再興に当てはまるとし、大いに賛同。
さらに整備士2の登場による整備技術の向上により、快晴型の整備性向上の期待が高まる結果となった。
部品: 列線交換ユニットによる整備性向上を図る
共通部品による整備性の向上だけでなく、列線交換ユニットと呼ばれる「パーツ統合」によるモジュール式整備方法を導入した。
自己診断装置(BIT)などで異常が見られた場合、そのエラーが起こっている部分のユニットを交換、軽度の損傷であれば工場まで運ばずに修理出来るため、稼働率が上がると同時に、廃棄が減り、貴重な資源を有効に使えた。
部品: 主翼をダブルデルタ翼から前進翼へ
後期量産型はダブルデルタ翼から前進翼の構造にシフトした。
新しい翼形状の研究過程で偶然見つけたようなものだが、風洞、可動実験を通してその特徴が見えてきた。
その前進翼の特徴としては次の二つが挙げられる
まず最初に、失速限界が高いこと。これにより、低速飛行に移行しても失速せずに飛行していられる。
次に、この翼形状ではダブルデルタ翼よりも、非常にロール方向に対して不安定な部分がある。
この二つは非常に空戦としてはメリットとなる効果である。
前者の失速限界が高いのは、簡単に言えば失速しにくい訳である。従来よりも低速飛行が可能となるため、小回りの効くマニューバが可能になる。
後者の特徴は、一見マイナスになる特徴ではあるが、こと逆に取るとこれほど空戦に適した特徴は無い。
ロール方向への安定性が高いと、旋回や複雑な軌道でその安定性が仇となり、思ったようなマニューバが取りづらくなる。
よって、ロール方向への不安定さは旋回、複雑な動きをするときの反応が上がるため、非常に空戦に適しているといえる。
だが、不安定なままでは通常飛行に支障が出てしまうのもあり、急速にアビオニクスの改良高性能化の実験研究が開始される事になった。
部品: アビオニクスの改良
従来のアビオニクスでは前翼機での空中姿勢に問題が生じるようになったため、新たなアビオニクス、又は高性能化の必要性が高まってきた。
初期型達が残していった飛行データを使い、必要な変更点を導き出した。
さらにアビオニクスの統合が行われた。
結果としてモニター4枚で必要な情報を得られるよう改良がなされ、必要情報を得るために対空戦闘中に集中力が途切れることが少なくなったのである。
部品: ヘッドマウントディスプレイの改良
通称HMD、有視界戦闘、及び夜間戦闘に欠かせない装備として開発されたシステム。
元々、蒼天に使われたコックピット内で使われいたもので、改良されたアビオニクスやレーダー、標準機能ともリンクしている。
部品: 新規エンジンの搭載
試作機から晴型まで、ジェットエンジンが二種三基、ロケットエンジン二基を搭載していた。
それにより多種大量燃料消費を招いていたのだが、このエンジン類を刷新し、新規のジェットエンジンを用いることでこの問題を解決した。
部品: 燃料の統一と積載
エンジンを刷新しジェットエンジンを一種二基にすることで、多種多量に積むことになっていた燃料を統一することができた。
後継の燃料としてLNG推進系による液体燃料を統一。
かつては全部で5基のエンジンを詰んでいたスペースに燃料タンクを追加することで稼働時間の延長に繋げた。
部品: 脱着ブースターの追加
後期量産型は初期型の流れを組む機体のため,それ自体に大気圏外活動能力を備え付けている。
だが、自力での大気圏離脱能力を持つことができず、運用上「運搬を他所に依存する」事が前提であった。
後期量産型開発時期、そもそも運搬するためのモノ自体が存在していなかった事もあり、その為の体験離脱用ブースター開発が必須となった。
最終的にはフェイク3のブースターを真似る事で、単体の大気圏外飛行を可能とする大型ロケットブースターの開発を行った。
部品: 搭載武器
■固定武装
・可動式レーザー 二門
■オプション装備
・対要塞ミサイル【フォートレスバスター】
・超長距離対空対ミサイル【シューティングスター】
・対地/対レーダーミサイル【マッドブル】
・短距離対空ミサイル【バイパー】
・対地ミサイル【ストームブル】
・オプション用ウエポンコンテナ
部品: 実質的、及び相対的なコスト低減の実現
快晴型のコスト低減は実現し、その実質低減は晴型と比べ燃料は80%に。資源に関してはなんと40%の低減を実現した。
生産性、及び整備性は、期待の大きさから変わらずの結果にはなったのだが、最終的な総合性能は晴型を大きく上回る事で、能力に対する整備性と生産性で考えれば見事な低減を実現することが出来た。
部品: 活躍することの無かった傑作機
過去の問題点をクリアし「原型並みの性能を備えた芥の意地」とまで称された機体であった快晴型ではあった。
だが、開発が遅かったこと、また国の運営状況の悪化も拍車をかけ準藩国化がおこなわれてしまい活躍の場を失ってしまった。
快晴型の開発主任だった白河は生涯この事実を後悔することとなった。
インポート用定義データ
[
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"title": "蒼天・霞型",
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{
"title": "蒼天・霞型の概要",
"description": "蒼天・霞(かすみ)型はレンジャー連邦へ移った白河 輝が独自で再開発を進めている芥辺境藩国で運用されていた<<蒼天>>を関する航空機の試作機である。\n霞(かすみ)の名前を関しているのは、朧気な蒼天の記憶を呼び起こしつつも制作しているためで「霞がかった記憶を元に航空機を作っている」という白河のつぶやきからこの名前が付けられた。",
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},
{
"title": "実証機として開発",
"description": "かつて携わっていた開発データなどを元にしてつくるが、国も土壌も違うこともあり実質試験を繰り返す実証機からスタートされた。\n元々共和国の航空機国家としての一角だったため、そのための設備やノウハウがあり、実証機実験自体は難なく行えるだろう。",
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},
{
"title": "後の展望にかけた希望",
"description": "ある日、執政の城華一郎氏からこの言葉を頂いた\n「蒼天系と合流した完全新型作れたらなあと名前やら妄想しているので、手ずから、次の航空兵器開発をお願いできれば幸いです」\nこの言葉に救われた。\n夢であり半ばワガママもあったこの開発に一つの希望が見えた瞬間だった。",
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{
"title": "かつての蒼天シリーズの特徴と問題点",
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{
"title": "白河 輝の記憶を元に構成",
"description": "これらのデータ群は今では準藩国化及びB世界では存在しない国となった芥辺境藩国に存在するものであり、開発に携わった白河の記憶を元に構成されているため他に出回る事はない。",
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},
{
"title": "快晴型開発主任時代のデータ",
"description": "快晴型の開発指揮を取っていた白河 輝が持っていた蒼天シリーズの関連データ。\n蒼天・快晴型を開発する為に精査用に各蒼天シリーズのデータを把握していたこともあり、再現をするためのデータは揃っていた。",
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},
{
"title": "95式極音速航宙戦闘機量産型 蒼天・快晴型について",
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{
"title": "95式極音速航宙戦闘機量産型 蒼天・晴型について",
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{
"title": "試作機 蒼天について",
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{
"title": "天領製試作機の一機",
"description": "かつて天領で開発された試作機の一機。その一機を公共事業として公布し、完成された機体は芥辺境藩国へと配備された。",
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{
"title": "ダブルデルタ翼",
"description": "主翼の内側の前縁後退角度と、外側の前縁後退角度に差異があり、内側の前縁後退角を大きく、外側を小さくしたデルタ翼をダブルデルタ翼と呼ぶ。",
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{
"title": "無茶苦茶なコンセプト",
"description": "性能要求を満たすために開発コンセプトの決定を行った結果、以下のような事になった。\n\n 要求仕様\n\n 一般性能要求(要点)\n 1・航空、低軌道宇宙での戦闘を考慮した試作戦闘機である。\n 2・大型のスクラムジェットエンジンを一発装備する。\n 3・着脱不能の大型増加燃料タンクを本体に滑らかに接続する。\n 4・武装はレーザーと、ガンポッドである。大気圏内限定でミサイルも装備が必要。\n 5・大きさは30mを越える。\n\n 要求仕様を完全に満たす機体を作る為にコンセプトに以下ように決定された\n\n 1・高高度迎撃の為のスクラムジェットエンジン\n 2・高い機動性能\n 3・搭乗員の生還率を高める為機体強度の向上\n 4・大気圏突破の為の速度の確保\n 5・空間戦闘機動用にロケットエンジンの追加搭載\n 6・空間戦闘の為に全方位用センサー類の充実、高性能化と大気圏突入と高速飛行時の大気摩擦による熱対策として電装品の耐久性向上\n 7・航続距離延長の為の機体一体型増槽の搭載\n 8・レーザー兵器の搭載\n 9・空中戦闘での圧倒的優位を手に入れるためガトリング内臓可動式ガンポッドの搭載\n 10・大気圏内用ミサイルの搭載\n\n結果として、このコンセプトにより制作陣は苦しめられる結果となる。",
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{
"title": "30mを超える巨体の活用と弊害",
"description": "初期段階ではただの30メートル超ではなく、後に要求仕様を勝手に解釈した設計員が30メートル前半のサイズとして設計した。\nその為、追加コンセプトを無理矢理そのサイズで設計に盛り込もうとするとどうしても駄作機となってしまい行き詰っていたのである。\nしかし、当時の開発者は逆転の発想で要求仕様を逆手にとってドラスティックな大型化を行ったのである。\nこれにより、大気圏内用エンジン全てへのオーグメンターの装備や、機体容量の増加に伴う大量の電子装備を搭載して機体性能の大幅な向上が出来た。\n巨体の活用で機体コンセプトをクリアしたが、それにより大型化に伴う一機あたりの生産用燃料資源が加速度的に増加。\nこの問題は長く残り、自らを苦しめる結果になってしまった。",
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{
"title": "最新鋭コックピットの採用",
"description": "コクピットを完全密閉式にしたため外部確認を直接目視で行うことが不可能になった。\nその対策として、全周囲モニターと、その専用ヘルメットを採用。\n機体の各所に取り付けられたカメラを通し、映像を映し出すことでそれを可能とした。\n副次的に目視による索敵なども可能となった。\nコックピット形式はタンデム式を採用し、これによりメインパイロットと兵装士官による武装制御の分業制になった。\n肥大した機体に搭載した電子制御システムをつかった武装制御も搭載しており、有事の際は一人でも操縦、制御も行えるようになっている。\n",
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"title": "多彩なエンジンとその欠点",
"description": "高高度、宇宙と空中に関する様々なフィールドに対応できるよう多彩なエンジンを搭載することになった。\n機体を離陸、加速させるための低バイパス比、高出力ターボファンエンジンを2基搭載。\n高速で飛行させて一撃離脱と大気圏離脱を行うだけの速度を稼ぐ為に、水素を燃料とするスクラムジェットエンジンを1基搭載。\nさらには宇宙空間での機動ができないため、追加搭載された酸素と水素を燃料とする再点火可能の液体燃料ロケットを2基搭載。\nこれにより、地上を除いた多彩な戦場を飛べるマルチロール機となれた。\nだが、ジェットエンジン2基と1基、更にロケットエンジン2基という種類の違うエンジンを採用したため、後にこれが燃料問題に直結することとなった。",
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"title": "種類の違う燃料対策",
"description": "エンジンの違いによる燃料の多彩化により、総量からその種類分燃料タンクを割かなければいけないため、一種類での燃料は少なくなる。\nその為、結果として戦闘中に燃料不足になるという致命的な欠点が発生した。\nその解決策として機体大型化により機体外部に出来たスペースに取り外し不能のコンフォーマルタンクを使用することにより解決された。\nコンフォーマルタンクとはただの増槽ではなく機体と完全に密着させて空気抵抗を限界まで低下させたものである。\n更に3系統の推進機構の燃料タンクと供給パイプ各所全てに仕切りと電磁式の閉鎖弁それに燃料投棄口を搭載しており、被弾時に燃料供給や搭載燃料への損害を最小に抑える機構も取り入れた。",
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"title": "無駄に高い生存性と大気圏往復機構",
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"title": "蒼天に搭載されていた武装の概要",
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"title": "航空機からI=Dへのアプローチを行った機体",
"description": "風型同様、可変機のノウハウをどのように確立するかを行う中で、雲型は航空機側からのアプローチとして、ベースとなる航空機を人型として可変させるかを思案模索させていった。",
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"title": "蒼天・快晴型の概要",
"description": "蒼天・晴型、その後期量産型を開発計画「プロジェクト:サニーライト」によって開発された機体。\n試作機から連なる蒼天系列のデータを洗い出し、その問題点を解決、発展につなげる為に実施された。",
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"title": "生産性、整備性の向上とコスト低減",
"description": "これらが蒼天快晴型に掲げられた指標となっていた。\n当時は先送りとなっていた生産性、整備性、運用コストを見直す事で、後の芥辺境の航空産業業界を救う足がかりとしての希望もその機体には込めていたのである。",
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"title": "稼働データからの省パーツ化",
"description": "整備性、生産性、コスト低減の為に、過去の稼働データから省けるパーツを省き、一体化して作れるパーツを一体化する事でパーツ数の削減を図り、生産と整備に必要な工数が減ることが出来た。\nこの結果、構成パーツは1/5まで低減することが出来た。",
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"title": "共和国共通規格部品の導入",
"description": "MANTIS規格という資源利用の合理化を理念とした共通規格を採用した。\n規格における理念『資源利用の合理化』は蒼天のコスト低減を、『技術力の復興』は衰退した航空機産業の再興に当てはまるとし、大いに賛同。\nさらに整備士2の登場による整備技術の向上により、快晴型の整備性向上の期待が高まる結果となった。\n",
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"title": "列線交換ユニットによる整備性向上を図る",
"description": "共通部品による整備性の向上だけでなく、列線交換ユニットと呼ばれる「パーツ統合」によるモジュール式整備方法を導入した。\n自己診断装置(BIT)などで異常が見られた場合、そのエラーが起こっている部分のユニットを交換、軽度の損傷であれば工場まで運ばずに修理出来るため、稼働率が上がると同時に、廃棄が減り、貴重な資源を有効に使えた。",
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"title": "主翼をダブルデルタ翼から前進翼へ",
"description": "後期量産型はダブルデルタ翼から前進翼の構造にシフトした。\n新しい翼形状の研究過程で偶然見つけたようなものだが、風洞、可動実験を通してその特徴が見えてきた。\nその前進翼の特徴としては次の二つが挙げられる\nまず最初に、失速限界が高いこと。これにより、低速飛行に移行しても失速せずに飛行していられる。\n次に、この翼形状ではダブルデルタ翼よりも、非常にロール方向に対して不安定な部分がある。\nこの二つは非常に空戦としてはメリットとなる効果である。\n前者の失速限界が高いのは、簡単に言えば失速しにくい訳である。従来よりも低速飛行が可能となるため、小回りの効くマニューバが可能になる。\n後者の特徴は、一見マイナスになる特徴ではあるが、こと逆に取るとこれほど空戦に適した特徴は無い。\nロール方向への安定性が高いと、旋回や複雑な軌道でその安定性が仇となり、思ったようなマニューバが取りづらくなる。\nよって、ロール方向への不安定さは旋回、複雑な動きをするときの反応が上がるため、非常に空戦に適しているといえる。\nだが、不安定なままでは通常飛行に支障が出てしまうのもあり、急速にアビオニクスの改良高性能化の実験研究が開始される事になった。",
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"title": "アビオニクスの改良",
"description": "従来のアビオニクスでは前翼機での空中姿勢に問題が生じるようになったため、新たなアビオニクス、又は高性能化の必要性が高まってきた。\n初期型達が残していった飛行データを使い、必要な変更点を導き出した。\nさらにアビオニクスの統合が行われた。\n結果としてモニター4枚で必要な情報を得られるよう改良がなされ、必要情報を得るために対空戦闘中に集中力が途切れることが少なくなったのである。",
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"title": "ヘッドマウントディスプレイの改良",
"description": "通称HMD、有視界戦闘、及び夜間戦闘に欠かせない装備として開発されたシステム。\n元々、蒼天に使われたコックピット内で使われいたもので、改良されたアビオニクスやレーダー、標準機能ともリンクしている。\n",
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"title": "新規エンジンの搭載",
"description": "試作機から晴型まで、ジェットエンジンが二種三基、ロケットエンジン二基を搭載していた。\nそれにより多種大量燃料消費を招いていたのだが、このエンジン類を刷新し、新規のジェットエンジンを用いることでこの問題を解決した。\n",
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"title": "燃料の統一と積載",
"description": "エンジンを刷新しジェットエンジンを一種二基にすることで、多種多量に積むことになっていた燃料を統一することができた。\n後継の燃料としてLNG推進系による液体燃料を統一。\nかつては全部で5基のエンジンを詰んでいたスペースに燃料タンクを追加することで稼働時間の延長に繋げた。",
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"title": "脱着ブースターの追加",
"description": "後期量産型は初期型の流れを組む機体のため,それ自体に大気圏外活動能力を備え付けている。\nだが、自力での大気圏離脱能力を持つことができず、運用上「運搬を他所に依存する」事が前提であった。\n後期量産型開発時期、そもそも運搬するためのモノ自体が存在していなかった事もあり、その為の体験離脱用ブースター開発が必須となった。\n最終的にはフェイク3のブースターを真似る事で、単体の大気圏外飛行を可能とする大型ロケットブースターの開発を行った。",
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"title": "搭載武器",
"description": "■固定武装\n・可動式レーザー 二門\n\n■オプション装備\n・対要塞ミサイル【フォートレスバスター】\n・超長距離対空対ミサイル【シューティングスター】\n・対地/対レーダーミサイル【マッドブル】\n・短距離対空ミサイル【バイパー】\n・対地ミサイル【ストームブル】\n・オプション用ウエポンコンテナ",
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"title": "実質的、及び相対的なコスト低減の実現",
"description": "快晴型のコスト低減は実現し、その実質低減は晴型と比べ燃料は80%に。資源に関してはなんと40%の低減を実現した。\n生産性、及び整備性は、期待の大きさから変わらずの結果にはなったのだが、最終的な総合性能は晴型を大きく上回る事で、能力に対する整備性と生産性で考えれば見事な低減を実現することが出来た。",
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"title": "活躍することの無かった傑作機",
"description": "過去の問題点をクリアし「原型並みの性能を備えた芥の意地」とまで称された機体であった快晴型ではあった。\nだが、開発が遅かったこと、また国の運営状況の悪化も拍車をかけ準藩国化がおこなわれてしまい活躍の場を失ってしまった。\n快晴型の開発主任だった白河は生涯この事実を後悔することとなった。",
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最終更新:2017年09月04日 22:39