大西亜戦争諸元

大西亜戦争/土ヒ戦争



大ヒトラント帝国を主体とした同盟国とドルク大公国の戦争である。


事の成り行き


地中海の浅瀬に乗り上げた、大ヒトラント帝国国籍の民間船1隻救出の為、完全武装の3個艦隊(西方面艦隊・南方方面艦隊・北方方面艦隊)総数120隻が西と南方方面艦隊は紅海から、北方方面艦隊はジブラルタル海峡へ急行、測量をしつつ民間船の捜索を行った。




警告


  • ドルク大公国の警告
ドルク大公国は大ヒトラント帝国に対し、「地中海の進出は断固として認めない」との宣言を世界に表明
大ヒトラント帝国は遺憾の意を表明しつつジブラルタル・紅海で測量をしつつ民間船の救出の為、地中海に進出していった。



突如とした奇襲攻撃


  • ドルク大公国艦隊による奇襲攻撃
ジブラルタル海峡付近にて測量と捜索を実施していた北方方面艦隊に対して、接近していたドルク大公国海軍所属の艦隊が突如として北方方面艦隊に対して砲撃戦を慣行。北方方面艦隊は応戦を開始。戦端が開かれた。




宣戦布告


  • ドルク大公国の宣戦布告
ドルク大公国はジブラルタル海峡の海戦が行われている途中に大ヒトラント帝国に対し正式な宣戦布告を行ってきた。これに対し大ヒトラント帝国もドルク大公国に対し宣戦を布告した。
大ヒトラント帝国は本国にあった予備役艦艇を招集、また本国艦隊の一部をインド洋へ派遣した。



同盟国の参戦


  • 同盟国の参戦
モダン連邦共和国・リーベル合衆国・大和帝國・ドネツク連邦国の同盟国が正式に支援の意を表明。帝国はその支援を受け入れた。

  • ドルク大公国の火砲攻撃開始
沿岸に設置された火砲がヒトラント側北方方面艦隊を攻撃開始。それに加え、南北から挟むように航空襲撃団も攻撃を始めた。
ドルク大公国は、この戦いを国家総力戦として認識した。

  • ドルク大公国が大和帝國艦隊を攻撃
紅海に接近してきた大和帝國艦隊をドルク大公国航空隊が捕捉、特殊対空弾炉号弾(WW2時代の三式弾の改良版)で攻撃を開始した。
ドルク側は前線からの通信からこれを核兵器と誤認。

  • ドルク大公国が水素爆弾搭載ミサイル発射
これにより、大和帝國、そして随伴していたヒトラント国の艦隊が被害を受けた。
大ヒトラント側は、この行為に関して遺憾の意を表明。大ヒトラント全軍を動かすことを決めた。

  • 同盟国が連合軍によるドルク本土攻撃を開始
目標を「ミサイル発射施設」、「飛行場」、「軍港」に定め、超高高度爆撃による攻撃を決めた。
また、軍港攻撃には連合軍の空母も参加した。
この作戦を「ハ号作戦」と呼称した。




ドルク外交による停戦要請


  • 劣勢と感じたドルク大公国が停戦を提案
内容は
1:今後我が軍は利権拡張を求め大西洋またはインド洋へ進出しない
2:戦闘中の全ての兵士は戦闘をやめ祖国へ帰投する。
だったが、同盟国側は、「核兵器使用の禁止」がないため拒否。
同時に、連合軍爆撃機中隊のひとつがミサイル発射施設二個を破壊した。
同盟国側の連合爆撃中隊が飛行場を爆撃
47機中1機撃墜、二機未帰還だったが、これによりドルク側の飛行場を葬った。



オーストラリアのブリスベンにて宣言を発表


  • 同盟国側がドルク大公国に対し無条件降伏を勧告
これを同盟国側は「ブリスベン宣言」と呼称。



続く激戦


  • ドルク大公国が機雷散布
ドルク大公国は海上戦力を黒海へ集結させ、ダータネルス海峡からボスポラス海峡にかけて機雷を大量散布した。
これと同時に、大和帝國へ核兵器を撃つ準備は整っているとの発表をした。

  • 同盟国側が陸軍をドルク北に集結
一旦陸軍を引き、全ての陸戦力を北に集結させた。

  • 同盟国側機雷除去艦隊が地中海に侵入
これにより、自由に航行できるほどに機雷を除去することに成功した。

  • ドルク大公国が通常戦略ミサイル発射
大和帝國のある日本側に発射されたが、防衛システムにより撃墜された。

  • 同盟国側、陸軍に電撃作戦実行
だが、ドルク側境界線の猛烈な反攻により、一時撤退を余儀なくされた。
しかし、空軍の航空隊がわすれ違うように出撃した。

  • ドルク大公国が国民総抵抗を発布
民家にも対空装備が設置され、同盟国側は通常の爆撃法では困難となった。

  • 同盟国側が、市街地爆撃を決定。
同盟国側は、民家はもはや民家じゃない。ちゃんとした対空施設だと割り切り、市街地の爆撃を許可した。
これにより市街地は容赦なく爆撃されたが、工場などに被害はだせなかった。

  • 地中海側にて、同盟国側が被害、離脱
リーベル合衆国の戦艦などに大きな被害、操舵不能なため、同盟国側は一時制海権をうしなったが、取り返した。




北東アジアの衝撃


  • 蝦夷共和国参戦
蝦夷共和国が、ドルク側に付き、支援という形で参戦した。
これにより、ドルク側のベルカ式撤退術の使用は免れた。

  • アオフヴァッヘン帝国が警戒を開始
これにより、日本の防衛能力が高まった。



栄光のドルク大公国精鋭艦隊 壊滅す


  • 同盟国側が、ドルク大公国の軍港を攻撃開始
第一次攻撃では、軍港の機能を消失させた。
第二次攻撃では、ドルク側軍港内の艦船のうち、リーベル合衆国航空隊の攻撃により3隻、大和帝國海軍雷撃隊の攻撃により2隻が着底した。
この戦果により、かつて栄光を誇っていたドルク大公国海軍は事実上壊滅する。

  • 同盟国側、爆撃方法を変更
半径5-6kmを焼夷弾で包囲、人の退路をたって爆撃するという方法に切り替えた。



ドルクの同盟国動かず


  • 蝦夷共和国、参戦をやめる
大和帝國の外交により、蝦夷共和国は、ドルク大公国と手を切った。
他のアフリカ勢力圏下の同盟国そしてヨーロッパ各国も動かず、ドルク大公国は完全に孤立した。


公国の落日そして終戦


  • ドルク大公国が無条件降伏。
同盟国側が勧告した「ブリスベン宣言」を受け入れ、ドルク大公国はついに降伏した。
これを同盟国側は、シュヴァルツ会談と呼称した。






ブリスベン宣言

  • 1:核兵器の永久的使用/開発/輸出入を禁ずる
  • 2:現在保有している兵器のうち海、陸の兵器5割を大ヒトラント及び同盟国に技術共有せよ
  • 3:地中海の貿易・漁業権・資源採掘権、自由航行権を認める。
  • 4:大ヒトラント及び同盟国軍の進駐軍を常駐させよ
  • 5:国民の武器所有を禁ずる
  • 6:大ヒトラント及び同盟国の艦隊、部隊の常駐
  • 7:憲法を作り直しの要求
  • 8:海戦時に行われた残存機雷の撤去の要求
  • 9:純粋水爆の試作型の設計図の譲渡
  • 10:ネザークオーツ・金・鉄の優先的輸出
  • 11:賠償金税収の1,5倍
  • 12:1から12は、ドルク大公国に対する要求とする。



大ヒトラント帝国戦艦「シュヴァルツライヒ」から
シュヴァルツ会談といたしました。

HIW側(HEIWA)被害/利益報告

大ヒトラント帝国

損害

戦艦シュヴァルツライヒ 1隻小破
駆逐艦ユーラント級   2隻沈没 6隻大破
駆逐艦イムロズ級    2隻沈没 12隻大破
海防艦 1号 5隻沈没 

損害のほとんどが核攻撃の影響を受けた西方面艦隊、ジブラルタル海峡にて交戦した北方方面艦隊であった。
損失艦の補充の心配はなく、既に交戦期間中、海防艦100隻とイムロズ級が50隻建造されていた。

モダン連邦共和国

伊賀型航空母艦 1隻中破 1隻小破
利根型軽巡洋艦 2隻沈没
峰雪型機雷除去艦 4隻沈没 2隻大破

超高高度爆撃機「デビルボム」 撃墜16機

最初の海戦での被害が一番大きかった。峰雪型は量産がきくので気にしない。

大和帝國

海軍
空母4隻(金龍、銀龍、剣鳳、蒼鳳)甲板に被弾 (小破) 戦艦大隅カタパルト負傷、2番砲塔負傷 (損傷軽微) 戦艦伊予 ヘリ甲板損傷、電探故障 (損傷軽微)
重巡洋艦八剣 1、2番砲塔故障、第3砲塔大破 第1煙突損傷 (中破) 軽巡洋艦 四万十 艦橋損傷 1番砲塔大破 (中破) 高瀬 (轟沈) 兵士7~8割死亡 原因 水爆起爆時一番近くにおり衝撃波及び熱風によりタービンが高熱になり爆破したと考えられる 駆逐艦 霧風 魚雷発射装置大破(魚雷は撃った後であった)通信装置大破、第2第3砲塔大破 (大破) 雨風 第1主砲大破、艦橋大破、第2砲塔損傷、魚雷発射装置大破 (大破)病院船大破→轟沈 
海軍航空隊  200機中 墜落確認機 60 未確認機12 損傷機45
海軍雷撃隊  40機中  墜落確認機 2  未確認機0  損傷機10
空軍航空隊  72機中  墜落確認機 25 未確認機5  損傷機26
超超爆撃機隊 30機中  墜落確認機 3  未確認機3  損傷機13

リーベル合衆国

海軍
負傷者:158名
死者:0名
戦艦
駿河型戦艦一番艦「駿河」:敵航空機の爆撃により艦橋付近に被弾。現在漁火連邦軍港内にて修復された。
空母
鳳龍型航空母艦一番艦「鳳龍」:機雷により船底に穴。現在高野型軽巡2隻によって曳航され帰投。
航空隊
四七式艦爆:2機墜落

ドネツク連邦国

ドネツク軍被害状況
  • 陸軍
  • 兵士
  • 戦死:450名
  • 負傷:1346名

  • 車両
  • ハンビー
  • 修理不能:14台
  • 損傷:26台

  • 戦車
  • ナウタカリア
  • 修理不能:1両
  • 損傷:2両

  • コティコイラット
  • 修理不能:5両
  • 損傷:4両

  • 輸送トラック
  • 修理不能:3両
  • 損傷:8両


  • ヘリ
  • 撃墜:2機
  • 損傷:13機

  • 海軍

  • 空母
  • 損傷:1隻

  • 艦載機
  • F-14
  • 撃墜:24機
  • 損傷:31機


  • 空軍

  • AC-130
  • 撃墜:26機
  • 損傷:36機

  • F-14
  • 撃墜:45機
  • 損傷103機



氷山帝國

特に無し。

ドルク側被害/利益報告

ドルク大公国


海軍

  • 重攻撃機・ゲオルグ「GR-1」 72機 死亡69人
  • 戦闘爆撃機・「ツェペシⅡ」   154機 死亡151人


  • 戦艦「プラウ」・沈没
  • 戦艦「ドルクラント」・中破
  • 戦艦「ドラクル」・大破

  • 重巡洋艦「ギーベンラート」・大破、湾内に着底
  • 軽巡洋艦「エムデン」・沈没

  • 駆逐艦「ブリッツⅠ」・沈没
  • 駆逐艦「ブリッツⅡ」・大破

国民

都市空襲により市街地は相当数焼失
死者は現在集計中だが訓練のかいあり
規模の割にかなり少ない。



結果


  • ドルク大公国が無条件降伏したため、地中海およびアフリカ勢力圏の軍事バランスが大きく崩れることとなった。
特にドルク大公国の海軍力が事実上壊滅してしまったことと、ドルクがアフリカ勢力圏から脱退したことにより、ジャジャ帝国を盟主とするAEC(アフリカ経済共同体)の海軍力が著しく低下してしまった。これは、アフリカ勢力圏の海軍力はジャジャ帝国とドルク大公国によって依存されていたためである。
  • 地中海方面の海運、そして軍事的にも大ヒトラント帝国そして、HEIWA機構の影響力がより強まった。
  • この戦争により、多数の国家がHEIWA機構勢力に加入、そして他勢力の増大を生み、逆にアフリカ勢力圏の弱体化に繋がった。
機構勢力増大に関しては、敗戦国のドルク、そして蝦夷共和国などの多数の国家が機構に加盟することとなったこと。
一方で、アジア、南米の緊張がより高まったこともあり、いかにこの戦争が歴史のターニングポイントであったことが見て取れる。


1隻の民間船の行方


事の発端となった1隻の民間船舶であるが、現在もその船舶は発見されていない。
一部では民間船は最初から存在しておらず、大ヒトラント帝国の策謀であったのではないか?という噂がまことしやかに流れている。その根拠としては、
  • 民間船舶1隻捜索の為、完全武装の3個艦隊を派遣していたこと。
  • 完全武装の艦隊全てが民間船行方不明の報以前に各拠点から出港していたこと。
  • 紅海とジブラルタル海峡にて航路データ収集のための、測量を行っていたこと。
  • 予備兵力の動員令があまりにも迅速すぎたこと。
などなどが上げられる。



ドルクの戦後復興


敗戦国となったドルクではあるが、その地域性による重要度から現在急速な復興が求められた。
かつて黒海、地中海に誇っており、そして壊滅したドルク大公国海軍に関しては、その重要性が再確認されており
現在、機構各諸国より艦艇供与等などの対応が急がれている。
最終更新:2014年06月19日 15:25