Cutting Shapesとは
Cutting Shapes(カッティング・シェイプス)と呼ばれるダンスは、一言で言うとハウスミュージックで複雑なステップを踏むシャッフルのスタイルである。EDMの流行と並走するように、近年になって主に爆発的普及を見るDeep House(ディープ・ハウス)やFuture House(フューチャーハウス)を用いるのが主流であり、音楽と共に現在進化し続けているダンスである。部屋やクラブはもちろん、公園や電車の中まで、どこでも踊れるこのダンスを愛する「Shuffler」達。YoutubeやInstagramなどに動画をアップし、DJやトラックメーカーほどの名声を上げている者もいる。イベントによっては参加者の9割がこのダンスに没頭するほど、ハウスミュージックとは切り離せない人気カルチャーとなっている。
Cutting Shapes | House Shuffle | Konijnendans | Compilation 2016 Apr #2 [NU House] - YouTube
呼称
ハウスミュージックでシャッフルを踊るため、House Shuffleと呼ばれることもあるが、カッティングシェイプスという呼称が最も一般的である。その他、Konijnendans,London Shuffleなど呼称が変わることがあるが、これらはすべてカッティングシェイプスと同義である。
ルーツ
メルボルンシャッフルが、カッティングシェイプスのルーツという説があるがこれには疑問が残る。というのは、80年代の段階で、ハウスミュージックでカッティングシェイプスの元となるステップを踏んでいたことが分かっているからである。ソウルのムーヴを用いてハウスミュージックに合わせて踊っているようにも見える。
How People Originally Cut Shapes To House In The UK (Features Foot Patrol) - Manchester 1986 - YouTube
同時に踊る人数
カッティングシェイプスは基本的に1人で自由に踊るスタイルが主流であるが、複数人数で同じ振り付けを踊って合わせるといった踊り方も多くなってきている。ただし、ヒップホップやハウスといった80~90年代のダンスと違い、ショーケースで踊るといったケースはまだまだ事例が少ない。
ステップの種類
ランニングマン、T-STEPも用いるが、チャールストンやクラブといった基本ステップや、それの派生ステップが数多くある。ヒップホップで使うステップが多いが、カッティングシェイプス独特のステップも多く開発されており、日々進化を遂げている。例えば、ランニングマンのダブルの動きは、通常ヒップホップではやらないが、カッティングシェイプスではダブルの動きをやり更にそこからターンと言った動きもする。多くのステップが日々生み出されているため、全てのステップを把握するのは至難の業である。
ターンも他のダンスとは違ったターンをすることが多く、両足でジャンプしてターンをしたり、足を絡ませてターンをしたりと、独特なものが多い。
ターンも他のダンスとは違ったターンをすることが多く、両足でジャンプしてターンをしたり、足を絡ませてターンをしたりと、独特なものが多い。
カッティングシェイプスのコミュニティ
House Warmers
ロンドンには、Deep HouseやFuture Houseといった流行りのハウスミュージックを用いず、Deep Tech Houseというジャンルで、カッティングシェイプスを踊るHouse Warmersという集団が存在する。House Warmersは、より上半身を積極的に使い、グルーヴ感を重視したスタイルで踊る。House Warmersのスタイルは、カッティングシェイプスが発祥した時代のスタイルといって良いのかもしれない。
Ev-O-Lution's House Warmers - Ep14 "Cut In The Name of Love" - YouTube
House Warmersに所属するMr E.B.Cは、特に突出した技術を持つダンサーであり、上半身を積極的に使った独特のスタイルを持つ。
@ev_o_lution shape'in to "The Balloon Tune" - YouTube
Toronto Rockers Union
カナダに本拠地を置く、カッティングシェイプスを含めシャッフル系のダンスを踊るシャッフルクルーである。その中でも、housmau5と呼ばれるダンサーは多くのミュージックビデオへの出演の実績がある。
housmau5 :: Ladymau5 :: Sync [Cutting Shapes] [House Shuffle]
housmau5 :: Ladymau5 :: Sync [Cutting Shapes] [House Shuffle]
SKANKSATION
カッティングシェイプスをDeep Tech Houseで踊るスタイルのダンス集団である。カッティングシェイプスだけにとらわれずHOP-HOPを混在させたカルチャーを独自に持っている。やはりミュージックビデオへの出演の実績がある。
Camden got Shutdown!! ...wtf? (Skanksation) - YouTube
UKにおけるクラブ入場規制
UKではカッティングシェイプスが流行する反面、カッティングシェイプスを踊る規制が掛けられているクラブも多数出現している。クラブで大人数で踊ると他の客に迷惑を掛けるといった理由や、カッティングシェイプスを踊る集団には薬が出回っていると疑われるためである。特にDeep Tech Houseで踊るスタイルは、危険性があると判断されることが多い。中には、SNSでカッティングシェイプスの動画を上げているかどうかを調べ、動画を上げていたら入場を規制するケースもあるようだ。
カッティングシェイプスが用いられているミュージックビデオ
カッティングシェイプスが用いられているミュージックビデオは、近年流行りのFuture House, Deep Houseのものが多い。最も有名なものは、Don DiabloのCutting Shapesという曲であろう。ミュージックビデオには、Cutting Shapesを踊るGabby Davidというダンサーが出演している。Gabby DavidはInstagramで動画を上げれば数日で何十万再生もされる人気ダンサーである。
Don Diablo - Cutting Shapes (Official Music Video) - YouTube
Future House先駆者のOliver Heldensは、本人が、カッティングシェイプスをライブで踊ることでも有名である。
Oliver Heldens - Bunnydance (Official Music Video) - YouTube
Oliver Heldens - Bunnydance (Official Music Video) - YouTube
その他にも近年多くのミュージックビデオにカッティングシェイプスは登場する。
3LAU feat. Yeah Boy - Is It Love (Official Lyric Video) - YouTube
3LAU feat. Yeah Boy - Is It Love (Official Lyric Video) - YouTube
KRYOMAN - DARKNESS (Ft Andrew Cole) - YouTube
一方、Deep Tech Houseでカッティングシェイプスを踊るミュージックビデオも近年出されている。前途した、House Warmersも出演しているものもあり、上記のミュージックビデオとは全く雰囲気が異なっている。
#iGOTSHAPES
Fastlane | Wake Up (Hit The Blunt) [Music Video]
David Zowie - House Every Weekend - YouTube
Martin Badder - MANDEM SKANK ft. MKR & Pete Clark (Official Video)
他のダンスとの関係
Free Step
Free Stepは、カッティングシェイプスよりアグレッシブに動き、音楽もよりハードなものを使用することが多い。動きが似ているため、Free Stepとカッティングシェイプスをミックスさせたスタイルも存在する。また、カッティングシェイプスとして間違えてFree Stepというダンスが紹介されることもある。
シャッフルダンス
LMFAOがエレクトロハウス楽曲のPVに用いた、シャッフルダンスとも混同されやすいが、シャッフルダンスは、一言で言うとカッティングシェイプスの簡易版であり、よりステップがシンプルなスタイルである。また、シャッフルダンスは振り付けをして、何人かで共に踊ることが多い。
ハウスダンス
ハウスミュージックで踊るダンスといえば、日本でも主流のハウスダンスがあるが、ハウスダンスとカッティングシェイプスでは、踊り方が大きく異なる。
まず、ハウスダンスはつま先と膝を用いたダウンのリズムを基本としており、浮遊感を出してビートの間を流れるようにとって踊る。よりグルーヴ感を重視したダンスとなっており、90年代のハウスミュージックとの相性が良いダンスとなっている。
一方、カッティングシェイプスは、ダウンのリズムは取らず、16ビートに合わせて細かくリズムを刻む。ステップもハウスダンスのステップはほとんど使わず、ヒップホップで使うランニングマン、チャールストン、ポップコーンなどのステップを組み合わせる。そのため、カッティングシェイプスはビートが強調された近年のハウスミュージックとの相性が良い。
まず、ハウスダンスはつま先と膝を用いたダウンのリズムを基本としており、浮遊感を出してビートの間を流れるようにとって踊る。よりグルーヴ感を重視したダンスとなっており、90年代のハウスミュージックとの相性が良いダンスとなっている。
一方、カッティングシェイプスは、ダウンのリズムは取らず、16ビートに合わせて細かくリズムを刻む。ステップもハウスダンスのステップはほとんど使わず、ヒップホップで使うランニングマン、チャールストン、ポップコーンなどのステップを組み合わせる。そのため、カッティングシェイプスはビートが強調された近年のハウスミュージックとの相性が良い。
メルボルンシャッフル
メルボルンシャッフルとは、基本的に用いる曲のジャンルやBPMが違い、また主として用いるステップの種類も違う。メルボルンシャッフルで使う曲はBPMが140ほどあるものが多く、非常に早い。様々なスタイルがあるが、ステップは、ランニングマンやT-STEPを基本としている。
一方カッティングシェイプスで使う曲はBPM125ほどのものが多く、メルボルンシャッフルをやっている人にとっては遅いと感じることもあるようだが、ヒップホップダンスやハウスダンスをやっている人にとってはハウスミュージックで16ビートをとり踊るのは極めて早いと感じるようだ。ステップは、ランニングマン、T-STEPも用いるが、チャールストンやクラブといった基本ステップや、それの派生ステップが数多くあるのも特徴である。
一方カッティングシェイプスで使う曲はBPM125ほどのものが多く、メルボルンシャッフルをやっている人にとっては遅いと感じることもあるようだが、ヒップホップダンスやハウスダンスをやっている人にとってはハウスミュージックで16ビートをとり踊るのは極めて早いと感じるようだ。ステップは、ランニングマン、T-STEPも用いるが、チャールストンやクラブといった基本ステップや、それの派生ステップが数多くあるのも特徴である。
Flogger
Floggerはステップ事態はカッティングシェイプスと非常に良く似ているが、年代が少し古めのエレクトロハウスで踊るのが主流である部分で異なる。
チュートリアル
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