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帰ってきた!? フラン(伊)とゴリラの大冒険!! 第4話『vs剛』



フランとゴリラはとっても仲良し。
今日も一緒にお散歩します。

「今日は裏山をお散歩しましょう」
「ウホウホ」

フランとゴリラが裏山へ行くと、赤也剛が立木突きしていました。

「ごきげんよう!」
「ウホウホ」
「賑やかそ―ぜ!」
「ウホウホ」

だけど、おやおや? 赤也の様子がおかしいです。
何やら一心不乱に立木に向かい手を合わせ、拝み、突きを繰り返しています。
フランとゴリラはしばらく赤也の特訓風景を眺めていました。
やがて拳を止めた赤也はやっと二人の存在に気付き、改めて挨拶を交わしました。

「ごきげんよう! 私はフランチェスコ・ロマーナー。こちらはマタンゴリラさん」
「こんにちは。僕は赤也剛っていいます」
「おお、強そうなお名前ですね!」
「ウホウホ」

すると、どうしたことでしょう。
赤也はちょっと恥ずかしそうに笑いだしました。

「見た目は貧弱なのにってよく言われます」

赤也は剛という強そうな名前に比べてとっても優男な風貌です。
先程の特訓も、名前に負けないようにと陰でこっそり頑張っていたのでした。

「そうだったのですか……お辛いですね」
「ウホウホ」
「昔はもっと気にしていたけれど、今は楽しくやってますよ」

そう言って笑う赤也の顔は汗に濡れて爽やかで、萌える若芽の緑に映える真っ赤な髪がなびきました。

「元気がありませんね」
「ウホウホ」
「いや、そんなことはないですよ」
「そうです! 今こそ私達が元気づけるときですね!」
「ウホウホ!」
「え、ちょっと」

フランとゴリラは額を寄せてウンウンウンウンうなりました。
いったいどうすれば赤也を元気づけられるのでしょうか。

「せっかくこうして身体を鍛えているのですし、赤也君が本当は凄いって皆さんに知らせてあげたいですね」
「ウホウホ」
「そうでした! ちょうどよいことに私はコロッセオを持っていました!」
「ウホウホ!」

フランチェスコは懐からコロッセオを取り出すと、裏山の原っぱへどしんと舞台を設えました。

「古代ローマのグラディエーターさんみたいに、赤也君の雄姿を見せてあげましょう!」
「ウッホホ!」

そう言うと、フランとゴリラは生徒会陣営の面々を呼び集め、コロッセオの観客にしてしまいました。
あれよあれよという間に赤也は円盾に両刃剣を持たされ、すっかり剣闘士の装いです。
観客席では桃爺がワインを煽っています。エチケットにはCono Sur Cabernet Sauvignon Varietal。
セント・バーナイトが売り子になって、愛馬に引かせる荷馬車からお酒のおつまみを売っています。
鎧兜やお酒やおつまみは『死の商人』バルゲン・セラーの提供でお送りしています。

「さあ始まりました! 古代ローマの祭典がここに再び!」
「ウホウホ!」
「円形闘技場の中央に勇ましくも剣を構えるのはコロッセオの英霊か! いや! 我らが赤也剛だーッ!」
「ウホウホ!」

観客席は盛り上がり、赤也はきょとんとしています。

「えっ? 本当に?? なんで僕が闘うの???」

そして赤也の正面に位置する鉄柵が上がり、石造りのアーチの陰から彼の対戦者が表れました。

「コロッセオといえばもちろん! 対戦者はこの方! その野生はサバンナ級! 翼虎だーッ!」
「えええええええええ」

幸いなことに翼虎の攻撃・防御は0。
赤也の攻撃も1でしたので、平和なキャットファイトが繰り広げられましたとさ。

「今日もしっかり元気づけられましたね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しましょうね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ」

めでたしめでたし。