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■たたかえ蟹ちゃんシリーズ■第13話☆蟹ちゃんの本当の力■


(前回までのあらすじ:<女王蜂>こと“嫉妬”埴井葦菜を殺すため、密かに希望崎学園へ侵入した蟹ちゃん。だが、同じく葦菜を付け狙う葦菜の従姉妹、“傲慢”埴井鈴と遭遇してしまう。鈴はとても強く、殴られたり、蹴られたり、スズメバチに刺されたりして蟹ちゃん大ピンチ!)1

(更には“強欲”埴井あらら、“怠惰”埴井姫まで現れ、誘引蘭のマフェットちゃんにどつかれたり、ヒメバチに刺されたりして死にそうになる蟹ちゃん。三対一では不利だと冷静に判断し、蟹ちゃんは命からがら脱出することに成功した)2

「埴井鈴……恐るべき敵だった……戦闘の才覚だけなら<女王蜂>以上かもしれねェ……だが、今回の戦いで私は蜂毒への免疫を獲得した! 次は確実に殺すッ!」蟹ちゃん蟹ちゃん、アナフィラキシーショックって知ってる? もうやめとこう、ね? 3

「はじめまして。『蟹ちゃん』とお呼びしていいですか?」顔も体も虫さされだらけのサイバネ少女の前に、ひとりの女性が立ちふさがった。幅広のマフラー、ポニーテール、眼鏡の奥には好奇心で輝く瞳。傍らには触手を一体伴っている。「どうも。夢追中と申します。こっちは夫の姦くん」4

「ユメサコカナメ? 知ってるぜ。あの人の周りをうろつく害虫め。<寝取られの聖女>の例もあるし、既婚者だろうと油断はしねェ。てめェも殺害対象だ!」「あら、それは丁度よかった」金属製メモ帳の『蟹座』ページをちらりと見てから夢追中は言った。「それでは、人気のない場所に行きましょう」5

二人の少女と一人の触手は廃工場に忍び込み、そこで殺し合うことにした。「あなたの能力、とっても興味深いと思うんです」「ならば望み通りサイバネ破壊力で八つ裂きにしてやるぜェ!」「ええ。その武器も素敵ですね」「その武器“も”?」「ふふ」6

「姦くんはしばらく手を出さないでね。さあ蟹ちゃん、始めましょう!」優雅な武術の構え! 見た目に反して夢追中は結構デキる!「行くぜ! サイバネで切り刻まれる感覚、たっぷり楽しみなァーッ!」巨大クローを振るうサイバネ少女! 夢追中は……避けない!? 7

夢追の胸に深々とサイバネ爪が突き刺さる! 流血! サイバネ少女は敵をそのまま押し倒し、馬乗りになって更にクローを振るう!「死ね! 死ね! 死ねェーッ!」おびただしい血が飛び散る! なんと無惨な光景! 放送コードの都合で謎の発光現象が起きて覆い隠すほどに! 8

「か、かなめちゃーんっ!」慌てて姦崎姦がサイバネ少女に絡みついて引き剥がすが……夢追中は既に何発も致死ダメージを受け、血の海の中に沈んでいた。「よくも……! よくも……!!」「安心しな、すぐにまた逢えるぜェ……」クローが赤く光り、触手を切断しようとする! 9

その時! 既に死んだかと思われた血塗れの夢追中がゆらりと立ち上がった!「ば、馬鹿な!? なぜ生きてる!?」「ふふ……年中無中で夢追い中! 死んでる暇などもう無いんです!」サイバネ少女が怯んだ機を逃さず、触手の姦崎姦が締め上げ押さえ込む! 10

「あなたの能力……もう少し見せてもらいます」夢追中はスラリと長い脚をスウッと上げる!「殺すつもりで蹴りますから、絶対に死なないでくださいね」「ヒイッ、やめ……」サイバネ少女の頭部に強烈な踵が落とされる! グシャアッ! 頭蓋が砕ける音! 再び放送規制の光! 11

廃工場の中に、血塗れの少女がふたり横たわっている。「うふふ、蟹ちゃんの本当の力、たっぷり経験しちゃった……。とっても優しい……素敵な奇跡!」「だめ! 黙ってじっとしてて! ホントに死んじゃうよ!?」「うぅ……ブッ殺す……」「蟹ちゃんも黙って!」12

死にかけの2人を、触手の姦崎姦は甲斐甲斐しく応急手当てしながら迎えを待っている。(まったく、危ない真似ばっかりして! ……でも、そこが魅力的なんだけどね)姦は夢追の頬に軽く口付けをした。蟹ちゃんはそんな二人を見て、心底羨ましく思った。(……次は必ず殺す!)13

■第13話☆蟹ちゃんの本当の力■ おわり



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