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■愛する人を守るため■


腹にぐるりと巻いたダイナマイト。その本数は20本。
原舞人は、既に覚悟を決めていた。
開戦まで待つ必要などない。やるのは今だ。一人でも多くの敵を巻き込んで自爆してやる。
校舎から中庭に出て、番長小屋に向かおうとした。
……その時!

「させるかよ! てめェひとりで寂しく死ねェーッ!」
屋上から、巨大な蟹のハサミが降ってきた!
重力加速サイバネ急降下アンブッシュ!

「うおおおーっ!?」
不意打ちを受けた舞人は咄嗟に横に飛び避ける!
サイバネ爪がコンクリート歩道を貫き、地中深く突き刺さる!

「ククク……うまく避けたつもりか? 甘いなァー!」
ゴギン! 地中でサイバネ☆クローが何かを切断する音!
直後、激しい水流が地中から噴出し、舞人の全身に浴びせかけられた!
高架水槽に給水するための水道水圧送配管を破壊したのだ。

「これで発破はもう役立たずだ。さあァて、どうするかなァー?」
ニヤニヤと笑い、威圧的にクローを鳴らしながらにじり寄るサイバネ少女。

「くっ!」
舞人はきびすを返して逃走!
しかし、サイバネ少女はクローの火遁噴射機構によって一瞬で舞人の上空に高速移動!
「ノロいぜェーッ!」
クローで舞人の胴体を捕獲!
地面に押し付けて動きを封じる!

「ククク、いいザマだなァ。さァて、お楽しみハイパー命乞いたいむゥー。頑張れよォー、ひょっとしたら気が変わるかも知れねェからなァ!」
「ふん! 殺すなら殺せよ!」
「ほォー、いつまで強がっていられるかなァー?」
クローに込めた力を増し、胴体を締め上げる。
「ぐああーっ! 無駄だぜ……俺はあいつの為に命を捨てるって決めてるからな!」

「えっ……」
サイバネ少女の表情が一瞬、乙女の顔に戻った。
彼女もまた、愛する人を死の運命から救うために戦っているのだ。
その隙を舞人は見逃さなかった!
コンクリート片を敵顔面に投げつける!
「ぐがッ!?」
命中! クローが緩み脱出に成功! すぐさま駆け出す舞人!

「逃がすかッ!」
再び火遁噴射で飛翔!
だがサイバネ少女の面前にA棟とB棟の二階同士を繋ぐ渡り廊下!
「しまっ……ギャアー!」
激突! 追撃失敗!

だが、これで一七を訪ねて番長小屋に来ている一一が爆死するルートは回避できた。
これは蟹ちゃん大勝利と言って差し支えないですね! やったー! 蟹ちゃん大勝利やったー!

■愛する人を守るため■ おわり