「良かった~。かえでーならきっと来てくれると思ってたよ」
「良かったじゃないよ! これって一体どういうこと!?」
「どういうことって何が?」
「何がって全部だよ! なんであんな助けを求める電話をしたのよ?」
「電話したのはもちろん、かえでーに来てほしかったからに決まってるじゃない」
「じゃあ橋本って男は? あの大爆発は何だったの??」
「あの大爆発はねぇ……。玲奈がやったんだ」
「そんなはずは! だってあれは間違いなく『魔力爆発』……。
もしかして、玲奈の因子で??」
「ねぇかえでー。かえでーの師匠と道重さんが対立した原因って、何なのか知ってる?」
「…………。因子が絡んでるって話はなんとなく聞いてるけど」
「つんく♂さんが譜久村さんと鈴木さんを、因子持ちの2人を
魔道士にしようとしたことが、全ての発端なんだって」
「ちょっと待ってヨコ! なんで魔道士でもないヨコがそんなこと知ってんのよ!?」
「それはね、あの橋本って人が教えてくれたから。
それでね、西の大魔道士ですら成し遂げられなかった難題を実現したいから、
協力してくれないかって頼まれちゃった」
「もしかして、ヨコ……」
「そう、その実験が本当に成功しちゃった。
だから今の玲奈はかえでーと同じ魔道士なんだよ」
「そんな……。そんな馬鹿なことが」
「あの橋本って人は実験を成功させて何をしたいとかじゃなくって、
単につんく♂さんに成功を自慢したいってだけだったようなんだけどさ。
ただ色々恩着せがましかったから、ちょっと玲奈の力を見せつけて
おとなしくしてもらおうと思ったんだけど、魔法って使うのに制御が難しいんだね。
やりすぎて予想外の大爆発になっちゃった。失敗失敗、フフフフフ」
「笑い事じゃないって!
そんな実験に協力するだなんて、下手すりゃ死んじゃってたかもしれないんだよ!!
なんでそんな危険なことを……」
「かえでーのため」
「えっ??」
「玲奈さ、かえでーの胸の奥底に秘めた野望があることを、知ってるんだ。
気づかないわけないよね、大事な幼馴染だもん。
つんく♂さんに弟子入りしたのも、執行魔道士になったのも、
野望実現のために力が欲しかったからでしょ?
今の玲奈なら、かえでーの野望を叶えられる。
玲奈はかえでーの野望を叶えるために魔道士になったんだよ。
だから、実現させよう? この世界を……2人だけのものに」
(続かない)
※念のため以上はあくまで妄想です
本編作者さんはその後の展開をどのように考えてるんだろうと
色々妄想していたらなぜかよこやんが黒幕になっていました(苦笑)
第一全く愛の逃避行になってないし
自分の中のよこやんのキャラ設定はどこか歪んでいるようです(苦笑)