星を求めし者

 

始まりは一つの小さな点。
それがもう一つの小さな点と出会い、そして両者が通じ合うことによって線となる。
二つの小さな点をきっかけにして生じた線は、それだけで魔力を伴っているの。

そしてさらに、もう一つの小さな点が交わることにより、その力は更なる変化を引き起こす。
それが三角形。三つの点がそれぞれ引かれあい、線から面へと広がりを見せることにより
そこから生じる魔力は飛躍的に増大する。
この三角形が、魔力を引き出す図形の基本となるものなの。

魔力を引き出すための図形、その一つの完成形となるもの。それが五角形。
五芒星、桔梗印などと呼ばれるその図形は、五つの点か絶妙のバランスでせめぎあい
そこから大いなる星の魔力を現出させる。
この五芒星の魔力を使いこなしてこそ、一流の魔道士の証だと言っても過言ではないの。


星の一角を担う者。それが飯窪春菜。
彼女がスノウドロップを主りし者と出会うことで、まず一つの線を生じた。
そこに工藤遥という存在が交わることにより、事態は大きく動きだす。
方や大きく惹かれあい、方や大きくせめぎあうことによって形成された三角形が、
一つの強大な魔力を発生させたの。

話はそれだけでは終わらない。
そんな工藤に、檸檬を主りし者が絡みつきさらなる一角を生じ、
そして、全てに嫉妬する者である佐藤優樹が最後の一角を担うことにより、
ついには眩いばかりの五芒星を現出させるに至ったの。

五芒星という一つの完成形。でもここで満足して終わらせてはいけない。
魔力を引き出すための図形、そこにはもう一つの完成形が存在するの。
それが六角形。六芒星、籠目などと呼ばれるその図形からは、
五芒星とはまた違う種類の偉大なる魔力を異界の星より引き出すことができる。

そして今、さゆみが求めているのはその六芒星の魔力なの。わかった生田?


「えっと、それってつまり……。
はるなん達の五角関係って傍から見てると本当に面白いんだけど、
それがもし六角関係までなったりしたら、さらに人間関係が絡み合って
もっともっと楽しめそうだからどうにかならないかな、ってことですか??」

ちょっと生田もそんな身も蓋もない言い方するんじゃないの。
でもまあそんな感じの解釈で間違ってないんだけどね。

それでモノは相談なんだけどさ。
生田もこの魔力を引き出すための図形の一角を担ってみない?
この頃はハニポンスレも安定的に伸びるようになってきてるし、
なにより人見知りしない生田のキャラなら今の五角関係に闖入して
そこから六角関係だって十分に作り出せるはずだからさ。

そんなわけで、よろしく頼んだからね生田。


(おしまい)

 

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最終更新:2015年01月21日 22:12